私と違って、小平にも行かなければネットや新聞で情報収集もせず、淡々と試合を見るだけのダンナはいたって冷静で、「毎年のことじゃない」と涼しい顔をしている。
◆
「だって~、城福さんは小平で「今年はタイトルを獲る!」って言ったんだよ!?」
「それは社交辞令」
「え~!? 城福さんはそんなことを言う監督じゃないもん!」
「優勝しようと思ったら、外国人枠やアジア人枠を余らせてたらできないって。補強もしないでタイトルなんて、少なくともリーグ戦ではムリだから」
「だって、お金ないんだもん。それに城福さんはアジア枠を使わないってエルゴラで言ってた」
「社長も金ないって言ってたでしょ。城福さんは身内みたいなものだから、いろいろ要求できないことはわかってるんだろうし。今年はこんなもんだって」
「お金なくたって、給料が安くていい選手は世界中にいるはずでしょ?」
「そういうのを見つけてくるノウハウも人材もないから。いいGMがいればって、そんな人がそこらにいるわけないしね」
「じゃ、降格しちゃうかもしれないじゃん~!」
「それはないんじゃない? いつものように中位でしょ。順位表の1枚目には行ってほしいけどね」
「優勝したくないってこと?」
「今の組織や体制だと、ほどほどのところで維持していくのが限界じゃないの」
「そんなのつまんない~!」
「まあいいじゃん。ビールも飲めるし、旅行にも行けることだし」
「わりきりが肝腎なのね~(とほほ)」
◆
冷静になってみると、小平での始動日に「タイトルを獲る」発言を聞いてしまったのがそもそもの勘違いの始まりだったのかなと思ったりもして。
たとえはヘンかもしれないけど、自分の遺伝子の出来の悪さを棚に上げて、子供に期待しすぎている親みたいな状態だったのかもしれない(笑)。
出来の悪さを愛するというか、そこにいてくれることを幸せに思うとか、そういう気持ちが必要なのね~。過剰なプレッシャーをかけちゃいけないのね……。
ポタネタはあるんだけど、相変らずダメージが残っているもので、今日も東京ネタでした。すみません……。

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