「苦」
ブログを始めてから毎年考えているこのネタ、
06年は「迷」(監督途中交替などで迷走したから)、
07年は「虚」(最低な年で虚しかったから)
08年は「転」(CHANGEの年だったから)。
09年は「進」(躍進したから)……と考えてきたのですが……。
本当に苦しいシーズンでした。
勝てなくて引き分けが続いても「負けたわけではないから」と自己弁護し、TV観戦中に解説者が「降格してもおかしくない得点数」などと言おうものなら憤慨していたわけですが、微妙なズレを修正できないままに、気づいたときにはそのズレは断層のようになり、もう修復しきれなくなっておりました。
来年は、いろいろなものを取り戻す年にしなくてはいけません。
J1の座はもちろんですが、勝利への執着心や情熱、身近なスタジアムで試合を生で見られることの喜びなどなど……。すべて、今までは「あたりまえのもの」と思い込んでいて、恵まれすぎていたがゆえにそれらがかけがえのないものだと気づいてもいませんでした。
「降格」はそんな甘ったるい現状に終止符を打つものでした。とはいえ、心のどこかでは「1年で昇格できるだろう」と思ってしまっていることもまた事実。
昨日の「FC東京ホットライン年末スペシャル」で、日比野真理さんが興味深いことをおっしゃっていました。「J2ではアウェイへ行くと大歓迎してくれて、気持ちがほっこりしてしまう。ほっこりしているうちに、気がついたら勝ち点を逃してしまうこともありうる」と。今からJ2アウェイグルメを楽しみにしていると、そんな「ほっこりの罠」にやられてしまいそうです。
J2のアウェイ遠征が楽しみに感じられるのは「1年限定」だと思っているから。1年で上がれなければ、選手たちは去り、アウェイグルメの罠に取り込まれたまま、ぬるま湯の中で過ごしていかなくてはならなくなるかもしれません。それだけは何としても避けなくては。
2010年シーズン終了を機に、選手たちの動向が一気に発表されました。寂しいのは確かですが、それよりも残ってくれる選手たちに感謝しつつ、新たな一歩を踏み出しましょう。
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個人的には、twitterのおかげでさらにリアルでお目にかかる人が増え、いろいろ得るところがあった1年となりました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。
私自身はとても「サポーター」とは自称できない立場ですので、これからも「FC東京がなぜか気になるお客さん」&「東京ドロンパファン(笑)」として、東京をめぐるさまざまな事象を見届けてはそれをブログでだらだらと報告していく……というパターンを続けていくことになりそうです。
そうそう、来年は10年SOCIOになるんだった! 10年目の節目がJ2なんて、本当に忘れられない年になりそうです。いずれ「信じられないかもしれないけど、あたしが10年SOCIOになった年はJ2だったんだよ」と若いもん達に自慢できる日が来ることを信じつつ(笑)。
皆さま、本年もありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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