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「ふたりサッカー」

「今シーズンが始まる前に昨年読んだ本を記録しておこう!」というわけで、今回は「ふたりサッカー」のご紹介です。著者は、倉敷保雄さんとあらゐけいいちさん。

ふたりサッカー (ジェッツコミックス)ふたりサッカー (ジェッツコミックス)
倉敷 保雄 あらゐ けいいち

南ア経由の羅針盤 「最後」の新聞 ~サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功~ (ワニブックスPLUS新書) さよならフットボール(2)<完> (KCデラックス) フットボールサミット 第1回  ザックに未来を託すな。 これからの「日本サッカー」の話をしよう 旧ユーゴスラビア人指導者からの真摯な提言

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↑表紙もかわいい


倉敷さんといえば、スカパーのサッカー実況やJスポーツの「Foot!」の司会でおなじみ、そしてあらゐけいいちさんは、代表作「日常」がこの春TVアニメ化されるという漫画家さん。このお2人によるサッカーコラムは2008年から白泉社の「ヤングアニマル」に連載されていて、それをまとめたのがこの本です。

オタク方面に非常に造詣の深い倉敷さんは、「日常」の連載も読んでいたほどのあらゐけいいちファン。一方のあらゐさんも、倉敷さんの実況でサッカーのおもしろさを知ったという人。コラムは、倉敷さんの文章にあらゐさんがイラストを付けるという形で出来上がり、書籍化にあたっては倉敷さんの書き下ろしコメントも追加されています。

収録されたコラムは、2008年3月から2009年11月まで。他にも、原作:倉敷&漫画:あらゐのショートコミックや、あらゐさんの文章&倉敷さんのイラスト(!)など、なかなかマニアックなものも楽しむことができます。

コラムを読んで「こんなこともあったなー」と振り返るもよし、倉敷さんの博識ぶりに驚いたり、オタクネタにクスリと笑うもよし、とにかく楽しみ方はいろいろ。倉敷さんの実況(&原博実さんの解説)がなければ味スタへ行くこともなかったに違いない私にとっては、すべてが楽しくうれしい本でありました。

そうそう、我らがドロンパについても言及があったのはうれしかったですね~。マスコットについてのコラムだったのですが、コラム執筆当時はまだドロンパは誕生していなかったので、書籍化にあたっての追加コラムで書かれています。

「とてもいいキャラクターだと思う」「やんちゃでよろしい」と誉める一方で、「デザイン画を見た時は大変なことになったと思った」……って、本当にいろいろご存知なんだな~と感心してしまいましたよ(笑)。倉敷さんはマスコットの重要性についてもしっかり認識されている方なので、本当に頼もしいです!

最近は対談本が多い倉敷さんですが、いちばんその良さが出ているのがこれじゃないかな?と思いますね(「実況席より愛を込めて」は絶版みたいなので)。連載はまだ続いているようなので、ぜひ続刊を読んでみたいと思います。

ところで、雑誌「ニュータイプ」に載っていたインタビューによれば、この連載は「徐々に特撮方面へふっていこうとしている」のだそうです(笑)。サッカーと特撮のコラボって、いったいどんなものになってしまうのか!? 特撮ファンとしても(え?)これから目が離せません(笑)……あ、京都アニメーションによる「日常」のアニメ化も楽しみです!
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「さよならフットボール」

サッカーというスポーツの真髄に触れた漫画「さよならフットボール」をご紹介します(新川直司/全2巻/講談社コミックス)。


さよならフットボール(1) (KCデラックス) さよならフットボール(2)<完> (KCデラックス)
↑全2巻で気持よく完結するのが潔い


主人公は、子供のころからサッカー一筋で育った中2女子の恩田希(おんだ・のぞみ)。サッカーがやりたくてサッカー部に入ったものの、フィジカルで男子に劣るという理由で試合に出してもらえません。

成長すれば、男子と女子の差はますます圧倒的になってしまいます。試合に出られるとしたら今しかないとあせる希ですが、願いは聞き入れられません。

そんなある日、彼女は街で懐かしい人物と再会します。子供のころ、自分を「親分」と呼んで慕ってくれていた泣き虫の男の子。でも今は、身長は彼女よりはるかに高くなり、サッカー部ではDFとして活躍していたのです。彼のいる中学との試合が決まり、希は何としてでも出場したいと願うのですが……。

登場人物たちの誰ひとりとして「天性の才能」をもった人はいません。ボールを持たせればファンタジスタぶりを発揮する希とて、幼いころから現在に至るまでのたゆまぬ練習と努力があったからこそ。そんなに頑張ったとしても、「フィジカル」というたったひとつの壁がすべての希望を奪ってしまうのでしょうか。

「女子サッカー」を育ててくれる環境はなく、フットサルでは出入り禁止になり(観客にカントナキックを食らわせたため(笑))、所属するサッカー部では試合に出られない……「私はなんで女なの」とつぶやくヒロインの葛藤とあせりには痛々しいほどのものがあります。最初は、彼女がサッカーとさよならする話だからこのタイトルなのかと思っていたくらいでした。

が、そうでないことは読んでいけばわかります。「サッカー」でなくて「フットボール」というタイトルにしている理由も。だからこそ、多くの人に読んでもらいたいのです。全2巻という最小限で完結する物語は、最大の感動を与えてくれるでしょう。

プロサッカーチームを描く「ジャイアント・キリング」や、世界をめざすサッカー選手の話もいいけれど、普通の中学生たちが主人公で、必殺技も何も出てこない普通の試合をするからこそ描けるサッカーもあります。このレビューを書くために読み返したのですが、またじんわりときてしまいましたよ。

もちろん、感動だけではすまなくて、いろいろなことを考えさせられます。今は世界で活躍する「なでしこ」たちですが、未来の彼女たちが成長する場を社会は与えることができているのか……とか。

そんな問題提起はさておいて、とりあえずは魅力的なキャラクターと説得力のある画力が伝えてくれるストーリーに浸るのがいちばんいいかな。それにしても、ペレやベッケンバウアーの名言を引用する中2女子、おそるべし(笑)。


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大國魂神社で節分祭

大國魂神社の節分祭へ行ってきました。

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↑豆まき前。待っているだけだと寒い!


中村北斗&高松大樹両選手が参加ということもありましたが、毎年時間がある年には見に行っていますので、もはや習慣……かな? 前日まではかなり寒かったのですが、この日は3月並みの暖かさで助かりました。

結局、今年もちゃんとした写真は撮れませんでした……何せ両選手は思いきり後ろのほうにいて、ほとんど前に出てこないんですもん。最前列に陣取るのは、たぶん地元の年男・年女のご年配の皆さんばかりで、もうちょっとゲストの人を大事にしてほしかったな~と思ってしまいました。

その一方で、せっかくこういう地域イベントに参加したのですから、東京の選手にももっと積極的にアピールしてほしいとも感じました。後ろのほうでこそこそ豆まきしている場合じゃないですよ~。

マイクを通して挨拶する機会もあったのに、ほとんど何を言ったのかもわからなかった中村北斗選手。私の後ろでは「誰?」「サッカー選手ですって」という会話も聞こえていました。チーム名と自分の名前をはっきりと言って、「味スタに試合を見に来てください」くらいは言ってほしかったな。

試合に勝つことはもちろんですが、そんな「地域密着」な部分でも、選手ひとりひとりの「自立」が求められているような気がするのです。大國魂神社では必勝祈願も行なわれましたし、府中の地域の皆さんの厚意に応えていくことも重要なんじゃないかな~。


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↑調布の布多天神の節分風景


それにしても、大國魂神社はすごい人でした。

ゲストの入場から豆まきまでは30分近く待たされるので(本殿内でセレモニーが行なわれるため)、集まった参拝客は大混雑の中でひたすら立って待っていなくてはなりません。中には倒れる人も出たりして、かなり大変なことに。ほとんど毎年来ていますが、5年前くらいはこんなに混まなかったような気がします。

豆まきが始まるとさらにカオスになり、豆が当たって痛いやら人がぶつかってくるやらで大変。豆をぶつけられる鬼の気分を味わうこともできました(笑)。東京の選手を見に行ってもほとんど見えないし、大混雑で身の危険も感じるようになってしまったので、来年以降は(ドロンパでも来ない限り)見に行かなくなるかも……。

この日、たまたま調布の布田天神の節分も見てきたのですが、こちらは地元の小学生が豆を撒いたり、甘酒サービスがあったりと、地域密着でほのぼのとしたイベントでした。個人的には、こっちのほうが好きかな……。


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↑久々の味スタ



調布から府中へ向かう途中、久しぶりに味スタを見ました。今年初めての味スタです。昨年はホームであまり勝てなかったけれど、今年は「勝てる味スタ」になってほしい! あとひと月すれば待望の開幕、新しい東京を見る日が待ち遠しく思えます。



インテルへ移籍しての初戦、長友選手はベンチスタートで出番はありませんでした……が、正直いってホッとしています。だって、アジアカップの激闘からまだ1週間もたってないのですから! チャンスはいくらでもありますし(もしかしたら週末?)、しっかりコンディションを整えて準備してもらいたいものです。

で、城福さんもスカパーデビュー!でした。昨年のW杯でも城福さんが解説されていた試合がありましたが、スカパー解説陣のひとりともなると、今後はさまざまな関連番組にも出てくれそうな予感もします。今回は倉敷アナの気配りもさすがで、次回の出番がますます楽しみになってきました!
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いよいよ始動!

2011年の新体制が発表され、試合日程も決まり、新しい年がようやく動き出したという感があります。

例年、1月はのんびりしていて、2月に入るとエンジンがかかり、3月以降は怒涛のように過ぎ去って、いつのまにか1年が終わっている……というのが、東京を応援するようになってからの常。そんなふうにすごして、今年は10年目になりました。

ブログ更新をサボりがちでしたので、ここ数日の動きについてまとめて書いておこうと思います。



◆新体制発表


昨年に比べてスケールダウンはしましたが、ストリーミングで中継するという今までにない試みをしてくれたことに感謝したいと思います。こうした取り組みは今後もどんどん続けてほしいですね。

新社長からは、今年のスローガンや「1年でJ1復帰」という強いメッセージが発表されました。その中で、何度も出てきた単語が「自立」。目標のために何が必要なのかを「自分で考えて実行」してほしいということなのですが、あまりにも強調されるために「今まではそんなにダメだったのかな~」と思ってしまいましたよ。

「自立できていない」ということは、この場合は「指示されることを言われたままにやっている」ということなのでしょうが、もしかしたら昨年の東京はそんな部分があったのかもしれません。監督を信頼しすぎるあまり、あるいは絶対的な社長がいるために、自分で考えることをやめてしまっていたのかも……。

新社長があれだけ「自立自立」というのであれば、よほどそんな部分が目についちゃったのかな~とも思ってしまいます。昨年の降格を受けて、選手やスタッフそれぞれがいろいろなことを考えたはず。それを生かした新シーズンにしてもらいたいですね。



◆日程発表


これも毎年のことですが、今年は私が見るようになって初のJ2ということで、何だか妙に新鮮です。

手帳に予定を書きこんでいても、初めて文字で書くチーム名だったりスタジアム名だったり……。もちろん、すべてのアウェイへ行くことはできませんが、何やらものすごく行ってみたい気が。観光気分と叱られてしまいそうですけどね(笑)。

とりあえず、北海道と九州と四国は一度ずつは行ってみたいと思っています。できれば自転車持参で。関東近郊はできるだけ行っておきたいし、あとは京都かな。昨年のお返しだけはしておかなくてはという思いがあったりしますので……。



◆長友、インテルへ!


実はこの2日間でいちばん気になったのはこのニュース。それまで、ユーベだミランだと噂がありましたが、電撃的にインテルへ移籍。ほんの3年前に正式に東京の一員となった長友選手ですが、彼の走力そのままにものすごい勢いで駆け抜けていってしまいましたねー。

昨年のイタリア移籍以来、ほとんど休みをとっていないことが心配ではあったのですが、チェゼーナへ行ったときもそれを感じさせませんでしたし、きっとインテルへ行っても休みなく走っちゃう人なんだろうな……。

今週はミッドウィークにも試合があるので、もしかしたら明日深夜のバーリ戦に出場しちゃうかもしれません。スカパーでもさっそく放送が決まり、なんと城福さん(ツイッター&ブログ&有料メルマガ開始と、精力的に活動を始められました)が解説に! いやもう、本当に楽しみです!



◆そして……


新体制発表会のストリーミングなど、昨年とは比べ物にならないほどにIT化(笑)が目立つオフィシャルですが、何人かの選手がツイッターを始めています。@gonchan20は権田選手、そして@Yotake_19は大竹選手。彼らがどんな日常を届けてくれるのかも楽しみです。
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