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「J2白書 2010」

「J2白書 2010」をじっくり読みました。

J2白書 2010
J2白書 2010J's GOAL J2ライター班

東邦出版 2011-01-21
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「J2白書」は、Jリーグ公認ファンサイト「J’sGOAL」のコンテンツを書籍化したもの。初めて出版されたのが昨年で、今年は「2010年版」となります。

昨年版も購入して楽しく読んだのですが、このときははっきりいって「読み物」以外の何ものでもありませんでした。自分も日常的にスタジアムへ通っているけれど、この本に書かれていることは「他人ごと」だったのです。

ところが、そうでもなくなってきたのが昨年の11月あたり。来年も「J2白書」が出るらしいけど、その翌年の「J2白書」に載ることになるのは勘弁してほしい!と思っていると……あら~、まさかの(冷静に見れば納得の)降格~!

というわけで、今年はJ2の仲間を知るためにも「J2白書 2010」を読むことになったのでした……。

昨年12月の段階では、J2クラブが何チームあるのかも、そのクラブ名も全部知らなかったのに、この本のおかげでだいたい把握できるようになったわけです。さすが、「J2白書」!

ソフトカバーで読みやすい大きさの文字、写真も多いため、「すぐに読了するかな?」と思って読み始めると、これがかなりの読みごたえ。400ページにぎっしり詰まった「J2愛」には圧倒されるものがありました。

本は3部構成。第1章では、全38節を月ごとに振り返る構成で、得点ランキングや順位表、入場者数も含めた勝敗表も付いています。これを見ながら、「柏が首位でなかったのは4月だけだったのか~」とか、「緑の観客数はこのくらいなのか」などと新シーズンに向けていろいろ考えさせられるページでもあります。昨年は、こういう読み方はしませんでしたね……。

第2章では、選手、スタッフ、ホームタウンなどのテーマ別に、各チームの担当ライターがコラムを執筆。それぞれにクラブにどんなドラマがあったのかがわかり、アウェイへ行くのが楽しみになってきます。今まで「J2」とひとくくり(一部のチームとは対戦したことがあるので、それなりのイメージがあるのですが)にしていたところが、具体的なチームとして感じられるようになります。それにしても「レモン牛乳」のくだりは最高! 電車内で読んでいて、笑いそうになりましたw

第3章は、各クラブごとのデータと総括。選手名を見ながら、東京からレンタルで行った選手がどの程度出場したのかを把握することもできます。今年はこういう相手と戦うことになるのか……(データは昨年のものなので名鑑購入がおススメ! エルゴラの名鑑が安くてコンパクトで好み)。

本文はもちろんですが、口絵のカラーページも盛りだくさん。小さな写真がたくさん掲載されていて、読む前にめくったときには模様のようにしか見えませんでしたが、ひと通り本文を読んでから見直すと、なぜこれらの写真が選ばれたのかがわかってきます。

「J2白書」があって「J1白書」がないのは、たぶんJ1クラブは恵まれすぎているから。J1だってエピソードの数では負けないだろうけれど、「それであたりまえ」になってしまうからでしょう。J2はお金や施設やファンの数など、いろいろな部分が足りないかもしれないけれど、だからこそ見えてくる「サッカークラブの真髄」みたいなものがあって、本を読んでいるとそれが感じられるんですね。

そんなJ2に今年は参戦するわがチーム。本を読んで、やっと覚悟ができたような気がします。来年の「J2白書 2011」に掲載されて恥ずかしくないような活動をしないと。で、最後に「卒業証書」をもらわないとね。
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