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薄氷の勝利

J1リーグ第11節 東京VS富山は1-0で東京。

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↑31歳で「老」を意識しなくてはならないとは何と過酷な世界か


「30歳だけど、悔しかったんで」。

今節のヒトコトといえば、これに尽きる。
羽生さん、30歳でも40歳でも、50歳になっても悔しいときは悔しいよ。心の中にたまったたくさんのことが、あのゴールで一挙に解放されちゃったんだろうなあ。あのゴールがなかったらと思うと、ゾッとする。本当にありがとう。


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↑J2ナメてま「した」に変わった


改めて、羽生さんが出られない東京というチームの現状を思う。

彼があまり使われないのは、コンディション不良やケガでもあるのかと思っていたけど、あのインタビューの内容からするとどうやらそうではないようだ。万全の準備をしていても、使われないということだ。

羽生さんは、前監督の城福さんが掲げた「Moving Football」を体現する選手として東京に来てくれた。監督が大熊さんに代わった後にチーム残留を決めるまでには、たくさんの葛藤と熟慮と煩悶があったことだろう。あえて厳しい道を選んだベテランに、やっぱり大熊東京は冷たかった。監督が代わったのだから、仕方がないといえばそれまでだけど。

でも、出口が見えなくて苦悩している東京にとって、彼は必要な選手だと思う。昨日の試合、やることが明確で迷いのない富山の選手たちに対して、東京は相変わらず右往左往するばかりだった。特に前半の富山は実に魅力的なサッカーをしていたので、不運な負傷退場が続出しなければどうなっていたかわからない。


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↑富山の皆さんのユルネバ


選手としての個人の能力は東京のほうが高いのかもしれない。でも、サッカーは11人でやるからこそのスポーツ。富山はチームになっていたが、東京はなっていなかった。

東京の選手たちは、どうしてうまくいかないんだろう?と悩んでいるようでもあり、自信を失って何かを怖がっているようにも見えた。結果として消極的になり、自分のプレーに責任をもたないのでミスも多く、見ていてつまらないサッカーが繰り返されるといった事態に陥っている。

この期に及んでチームの方向性さえ決められない監督もどうかと思うのだが、烏合の衆のような今のチームに、羽生さんのような責任感の強い選手が入ってくれればもう少し引き締まるかもしれない。そんなことを考えていた。


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↑米本選手はメイン2階で観戦


内容はともかくとして、結果にはひと安心。でも、このままで長いシーズンを乗り切ることは難しいような気もしている。5試合で2得点しかできないなんて、昨年以上のフラストレーション。

前監督の城福さんは理論派で、「うまくいっているときは」選手たちのモチベーションを上げることに非常に長けていた人だ。対して大熊監督は、偏見かもしれないけど、戦術や言語を駆使するタイプではなくて、どちらかといえば脊髄反射的というか、直感的なような気がする。

昨年までの東京を知っている選手にとっては、もしかしたら今の監督は物足りないかもしれない。なんとなく、選手と監督のあいだがうまくいってないように感じるのだが、これもまたただの思いこみなのかもしれないけどね。ともかく、昨年よりも、今年のほうがキツいかもしれない……なんとなくそんな予感がすることだけは確かだ。


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↑以前はなかった試合前の水撒き。ちょっとだけ虹


この日の入場者数は14174人。前回のホームゲームが17572人だから、3000人以上少なくなっている。駐輪場に着いても、コンコースを歩いていても、ビールが飲みたくなる天気なのにほとんど行列していない売店を見ても、「今日はお客さんが少ないな」の感は否めなかった。

毎回つまらない試合をしていてゴールも入らないのだから、仕方のないことだろう……と思っていたら、この土日に開催されたJ1&J2全試合では、それでも入場者数第2位らしい(1位はコクリツ開催の柏VS浦和戦の24222人)。ゴールデンウィーク最終日でこの入場者数では、Jリーグとしてもちょっとマズいのでは!?
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