今季初の複数得点&気持ちのよい勝利!
京都といえば、どうしても昨年の最終戦が浮かんでしまう。いつものように戦えば、降格が決まっていた京都に負けるはずもなかったのに、ガチガチに固くなって自滅していったあの試合を。
ともにJ2で迎えた再戦。西京極で東京が最後に勝利したのは2002年だそうだ。梅雨と台風襲来で雨が降り続く京都で、東京は借りを返せたのか……?
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いや~、こんなに胸のすく勝利は久しぶりっ! おまけに、複数得点! 今まで1点があんなに遠かったのに。そして何よりも、見ていて楽しかった。こんな感情、しばらく忘れていたよ。
この試合の立役者は、もちろん田邉草民選手。2得点はもちろんだけど、梶山選手とのワンツーで獲った1点目にはシビれたな~。得点シーンのみならず、チームの潤滑油として本当に重要な役割を果たしてくれた。いつもミスパスばかりが気になる梶山選手も、今日はベストの出来。
初スタメンの大竹選手、魂のこもったプレーで引っ張ってくれる羽生さん、目立たないけど効いていた高橋選手、やっぱり右SBだよね!の徳永選手もよかった。今シーズン、重力に足を引っ張られるように重苦しいプレーばかりしていた選手たちが躍動していたもんね。これが見たかったんだよー。
特に、個人的に(笑)期待していた大竹選手が頑張ってくれたのはうれしい。彼にはセットプレーという大きな武器がある。昨年の東京はセットプレーで1点も得点できなかったので、彼には何とか頑張ってもらいたかった。さっそく結果は出たけど、正念場はこれからだ。
得点の内訳は、草民×2、梶山、大竹。これでセザーが獲れるようになるとよりよくなるんだけど。前節の湘南戦から投入されるようになった新しい血が、チームを見事によみがえらせてくれたようだ。こうなるとつい「だから大竹を使えと前々から……」などと言いたくなっちゃうけど、とにかく過去は振り返らないということで(笑)。
東京があまりに調子が悪かったので、リーグ全体の順位などは気にかけないようにしていたのだが、京都は東京よりも苦戦しているらしい。今回の東京の快勝は、京都の不調がもたらしてくれたもの、と解釈することもできるくらいだ。
たとえそうであったとしても、この勝利は本当に貴重なものだ。何より必要だったものは、選手たちの自信。この勝利と複数得点は、選手たちに希望とヤル気と自信を与えてくれるだろう。
また、昨年降格した西京極で、京都に勝ったという事実は、来年への昇格という「目標」への手応えを与えてくれたことだろう。東京が本来のチカラを出すのはこれからだ!
……な~んちゃってね。もちろん、まだまだ予断は許さない。得点した直後に失点するクセは直っていないし、何よりこの好調ぶりが1試合で終わってしまっては困る。
そういう意味で、来週のホームゲームはものすごく大事な試合になるだろう。今回の試合が「まぐれ」で、「弱い相手」にしか通用しないものではないことを証明しなくてはいけない(昨年強かったのは、対湘南だけだったし)。
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それにしても、「快勝」というのは何と気分がいいのだろう。前節までは7試合を戦い、2勝2敗3分という成績なのに、なぜか負け越しているくらいの気持ちに支配されていた。勝っても内容は良くなかったし、勝てるゲームを引き分けてたし、負けた試合はまったくもって救いがなかったから。
でも、気持よく勝てた。しかも、4得点だ。心が軽くなる。祝杯をあげるわけでもないのに(体調不漁につき禁酒中)、試合のあとは常時気持ちが明るかった。長らく忘れていたなあ、この感情。勝つってこんなにうれしかったのか。もっともっとこの気分を味わいたい。
来週もぜひぜひ、勝利の喜びを分かち合いたいものだ。頼むよ!

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