東京は3敗目を喫し、順位は2位に転落。
強いはずのチームが格下と思われるチームに、アウェイの地で「あれれ?」という敗戦をするということはたまに目にすること。今回の敗戦も、そんなひとつである
……と、無条件に信じられればいいのだけど、そうもいかないところがちょっと心配。
移動の疲れなのか暑さなのか、東京の選手たちは動きが止まって見えることが多かった。失点の場面は、すばらしいゴールを誉めたい気持ちと、「あそこで打たせちゃダメでしょう」という気持ちが半々。
J2での東京があまり失点をしないのは守備がいいというのもあるかもしれないが、相手の決定力のなさに救われている面も多々ある。「J1だったら失点してたよね」というシーンを見ることは何度もあるから。今回も、特に後半に入ってからは、何度も裏を取られてシュートを打たれていた。
この試合に関しては、「東京が情けない」というよりは「北九州、頑張ったなー」という印象のほうが強い。GKは当たっていたし、最後まで走り通して、勝つ気概を見せた北九州のほうが勝利にふさわしかった。数年前に天皇杯で対戦したことがあったチームだけど、見違えるように強くなっていたね。東京は、反省して出直しましょう。
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スカパーのアウェイ中継の実況&解説を聞いていて思うのは、「FC東京は強豪チームだと思われているんだな」ということ。過剰にリスペクトされているような気さえしてしまう。
でも実際のところ、東京相手のゲームでは、そのチームにとっての最多観客が入ることも少なくないし、用意したお弁当類が売り切れることも珍しくなく(笑)、日本代表と戦えるとあって、選手のモチベーションも上がっているのかもしれない。東京の降格は、期せずしてJ2活性化につながっていたりしてね(笑)。
ともかく、そんな「FC東京特需」も、「1年限定」という前提があるからこそ。来年もJ2にいるようでは、日本代表選手はいなくなるだろうし、お客さんも前年ほど来てくれるとは限らない。イナゴ軍団の来襲はあるかもしれないけど。
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今節、千葉と栃木が引き分けてくれたおかげで、順位を落としたとはいえ2位にとどまった東京。昨年トップで昇格した柏は、36試合で2敗しかしていないので、できればこれ以上「敗戦」は避けたいところ。
ちなみに、09年は全51試合(多い!)で首位の仙台は9敗。08年は全42試合で、首位の広島は4敗だった。
残された試合は、ちょうど20試合。ホームゲームも10試合残されている。できればすべてに勝ち点3を……とまではいかないかもしれないが、せめてホームでは全勝しないとならない。上位3チームが昇格できるが、やはり優勝を目標にしたいしね。
8月中旬の栃木戦は、何としてでも勝たないと。

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