♪緑はだい~きらいっ!!!!
……と、大声で叫びたくなるような、そんな試合でした。
北京のチームカラーは緑。映像のせいか、ピッチの色まで妙に毒々しい緑色に見えて、中国のことだしきっと芝を塗っているに違いない!と思ったりして^^;
とにかく、本当にタフなゲームでした。東京にとっては、逆境に継ぐ逆境、完全アウェイ。その中でも勝ち点1をもち帰ることができたのは、すばらしいと思います。
まずは前半の7分で、加賀選手が負傷で退場(ゲキサカによれば、昨年から違和感をもっていた箇所だったとか。長引かないといいのですが)。選手交代が認められないままに試合が再スタートした直後に、PK献上。
映像を見ると「シミュレーションだろっ!」と言いたくなるような場面でしたが、北京ホームの異様な雰囲気の中ですから、不用意に手を出してしまったほうがよくなかったのかも。とにかく、そういうシーンの連続でした。審判は北京寄り……というか、東京の選手が痛めつけられてもあまりファウルをとってくれないんですね。
息詰まるというか何というか、TV画面を通して試合を見るだけで過呼吸になりそうでした。そんな中でも、逆に闘志を燃やして戦っていた選手たちはすばらしかった。
そして、人数的には100分の1くらいだったのかもしれないけど、少数精鋭だった東京サポ。北京の地で響く東京のチャントは、オーストラリアで聞いたもの以上に、心をゆさぶられるものがありました。
東京の得点は、前半終了間際の♪はーせがわアーリアジャス~ル♪選手の見事なミドル。後で報道を読むと、この時すでに負傷していたそうで……。
終わってみると、勝ち点1は取ったものの死屍累々……。これで日曜日に「多摩川クラシコ」とは、まったくもってACLはハードすぎます。でも、そんな舞台にわれらが東京が立っているなんて、やっぱり誇らしい。
ラフなプレーも多かったものの、北京のチームは強かったです。サッカーという同じスポーツとはいえ、すべての基準が違う外国のチームと戦うというのは、選手たちにとってはすごく勉強になるはず。特に、東京のように若い選手が多い場合は、より彼らの糧になっていくに違いありません。
負傷した選手たちにとってはそれどころではないでしょうが、やっぱりこうしてアジアの舞台で戦えるのはすばらしい、ACLに出られてよかった!と改めて思ってしまいました。
試合後のポポヴィッチ監督のコメントは「ラフプレーが目立ち、試合と呼べるものではなかった」というもの。選手たちは相手のラフプレーに言及することなく、それぞれリベンジを誓っています。2週間後には東京でリベンジマッチ。ちゃんとしたサッカーを見せてやりたいものです。
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試合当日は、現地入りした東京サポの皆さんがツイッターで続々と現地情報をあげてくれました。カンガルーやコアラ、そしてもちろん「食」の写真が多かったオーストラリアと違って、北京からの写真は、埃っぽい街や数百人の警官など、殺伐としたものばかり。「観戦ついでに観光と食い気」というのが多くの東京サポの行動パターンですが、北京戦はまさに「戦い」一色でした。
ACL参戦は、クラブだけではなくサポーターにとっても大いなる経験となることでしょう。あの完全敵地の北京に乗り込んだ東京サポの皆さんは、その経験を孫子の代まで伝えていいと思うよ……。前日の春の嵐で飛行機がキャンセルになり、大変な思いで現地に到着された方も多かったと聞きます。本当にお疲れさまでした。どうか皆さま、ご無事でお戻りくださいませ。
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映像ではわかりませんが、北京の大気汚染はかなり深刻だそうです。到着直後から「空気が悪い」とつぶやくスタッフさんや選手もいました。そんな中での試合は、南米高地での試合同様に苦しいものがあったことでしょう。私は喘息もちなので、そんな環境で運動するなんて想像するだけで恐ろしくなってしまいます。いやはや、とんでもない試合でございました。
*メモ*
得点:長谷川
交替:加賀→チャン・ヒョンス 羽生→ルーカス 谷澤→田邉
アーリア次は出場停止!?

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