
↑試合後の記念写真
「世界最強リーグ、セリエA(ダイジェスト~)」
……と、ジョン・カビラ氏の声が聞こえてくるようですよ。
本当に楽しくて、堪能しました。これぞエキジビションマッチ。こういう試合が日本で見られるようになったなんて、喜ばしい限りです。
来日したイタリアOBメンバーは、ロベルト・バッジョをはじめとして、ヴィエリ、コスタクルタ、マテラッツィ、ディ・ビアッジョ、ディノ・バッジョ、ディ・リーヴィオ、パリュウカ、そしてフランコ・バレージなどなど、そうそうたるもの。毎週必死になって、セリエAの試合を見ていたころの選手ばかりです(ディ・ビアッジョとディノ・バッジョの区別がつかなかったころ^^;)。
フランスW杯をきっかけにサッカーを見始めたわたしが、次にハマったのは中田選手がいる「セリエA」でした。当時は、WOWOWやスカパーで放送される試合はほぼ全部見て、フジテレビの「セリエAダイジェスト」も忘れずチェックという入念ぶり。典型的な「海外厨」でしたから、JリーグよりもセリエAの選手の名のほうに馴染みがあったくらいでした^^;
それほど好きだったにもかかわらず、そういえば生でイタリア代表を見たことはありません。引退してからはほとんど公の場に出てこないバッジョが見られるというだけでも貴重な機会ではありませんか。これは見ておかなければ!

↑笑顔のイタリアOBの皆さん
この日は空梅雨で日差しもあり、ベテラン選手の皆さんは大丈夫だろうか!?と心配してしまうほどの暑さ。でも、驚くほどのパフォーマンスを披露してくださいました。
「昔取った杵柄」というのかなあ、イタリアOBのチームワークはとてもよくて、ひとつひとつのプレーに感心してしまいました。体型は少し丸くなってスピードこそないけれど、やっぱり輝きって失せないものですね。パリュウカのセービングも相変わらずすばらしかったです。あ~、いいもん見せてもらった……。
対する日本OB陣営は、どちらかというと「笑いを取る」ほうがメインだったかも!? 引退してから体型を維持するのって大変なんですね^^; そんな中で、現役を続けているカズさんはやっぱりスゴかった! 福西さんは、引退がちょっと早かったかな……。

↑MIPは福西さん。アロハ似合いすぎ^^;(副賞は福島の米1俵)
試合は40分ハーフで、メンバー交代は無制限。試合開始時にはスクリーンにメンバー表が表示されていましたが、後半には選手が替わりすぎたせいか更新が追いつかず(!?)、結局表示されなくなってしまいました。特に日本側は、10分ほどで交代しちゃう選手とかが多かったもんな~(笑)。
1万7000人以上集まったお客さんのうち、大半が「イタリア大好き!」という印象。コンコースでも「BAGGIO 10」のユニフォームばかりが目立っていました。後半25分を過ぎると、そんなスタンドからはバッジョコールが……。でも、バッジョは一度もユニフォーム姿になることなく、試合は終了。でも、バッジョ本人からの真摯な言葉もあって、皆さん納得はできたんじゃないかな。
ちなみに、結果は2-2のドロー。ヴィエリの2ゴールに、カズさんのダイビングヘッド、福西さんの衰えないシュートと、見せ場をたくさんつくってくれました。こういう試合であっても、決めるべき人が決めるのってスゴいよなあ。
試合後は、選手たちが場内一周。そこに流れる曲は、「セリエAダイジェスト」のエンディングテーマではありませんか~(「VINCI CHAMPIONE」という曲だそうです)。ああいろいろ懐かしい! ルーマニア国旗によく似た小旗をスタンドから手渡されるバッジョを見て、ブレシア時代のキャプテンマークを思い出しましたよ^^;

↑ハーフタイムは福島のゆるキャラ&フラガールのダンス
ところで、日本がW杯に出場するのはもう5回目。つまり、16年もの長い間、世界の舞台に立つことができているわけで、これはすばらしいことだと思います。そして、エンターテインメント性あふれるOB戦に出場できるだけの選手層もある。Jリーグが20歳を迎えた今年、こうした試合で年月の重みを感じることもできました。
でも、FC東京の選手がこうした「代表OB」として試合に出る日はいつになるのかな~とも考えてしまいます。この試合には福西さんが出ていましたが、やっぱり彼は「磐田の選手」というイメージですよね。今ちゃんの場合、在籍期間では東京がいちばん長くなるかもしれないけど、「ガンバの選手」というイメージで引退しそうな気もするし……。長友選手がJにいたことを知っている一般人なんて、ほとんどいないような……^^;
そして、こういう試合を見に来る人のうち大半は、きっとJを日常的には見ていないのだろうなとも思ってしまいました。それもちょっと寂しくて……。もっと頑張れ、Jリーグ!(←結局それかよ)

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