2009シーズンの東京の順位は5位に確定した。
勝てると思っていた展開で失点してドローというのは後味が良くないけれど、負けなくてよかった。負け惜しみではないが、勝っても順位は変わらなかったし、勝てないにしても藤山・浅利両選手をピッチに送り出したことは、今シーズンをしめくくるためにも必要だったと思うから。新潟の得点を決めたのが、東京の幽霊部員(?)だった松尾選手というのも、何やら因縁じみていた。
中村北斗選手のゴールは実に素晴らしかった。その後も試合は東京ペースで、何度も決められそうな瞬間があったけれど決めることはできず、その結果があのドロー。数少ないチャンスを確実に決めるのが強豪チームというものであって(鹿島……)、数多いチャンスを決められないようでは、まだまだ強豪への道は遠い。
チームは生き物だから、1シーズンを戦ううちにどんどん変わっていく……とはいうものの、今年ほど劇的に変化した年はなかったような気がする。開幕戦のメンバー表を見ると、まるではるか昔のことのようだ。同じポジションでスタメン出場している選手なんて、権田・長友・徳永くらい!?(梶山・羽生もポジションが変わっているはず)。
失点するまではゲームは東京が支配していて、「よくぞここまで成長してくれたものだ」とTV画面を見ていて目頭が熱くなってしまったくらい(←試合中に感慨にふけっているから勝てないんだ!)。選手も監督も、苦しみ試行錯誤しながら、本当によくここまで頑張ってくれたと思う。
年間5位は妥当な順位……というか、この状況でよくこの順位になってくれたと思う。昨年は6位で、今年は5位。チーム事情が昨年よりも悪化する中で成績を上げられたことは、本当にうれしい。ここ数年の東京は、順位をステップアップすることはおろか、中位~下位を行ったり来たりするだけだったから。こうして積み上げていけば、来年はもっと上が狙える……そう思わせてくれることが、いかに素晴らしいことか。
ACLの棚ボタ出場はかなわなかったけれど、来年も厳しい財政事情が続くようだし、W杯で代表選手のコンディションも心配なので、チームの疲弊が避けられるという点でよかったと思う。ACLに出たいなら、来年以降「自力で」行かないと。
今年の成長ぶりと結果(ナビスコ優勝&5位)には満足しているけれど、これはあくまでも監督と選手たちの頑張りがもたらしてくれたもの。城福監督がホーム最終戦で口にせざるを得なかった「チームの事情」という言葉は、あまりにも重い。来年はどうか、現場に今季のような負担がかからないよう、フロントの皆さんには必死で頑張ってもらいたいと思う(もちろん、来年も苦しい状況が続くことはわかっているけれど……)。
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現地に行かれなかったのは残念だったけど、自宅観戦だったおかげで、午後じゅうJ2最終戦~J1最終戦とどっぷりJリーグを堪能できた。他チームのことなのに涙腺がゆるんでしまったり、なんだかいろいろ考えさせられた1日。それにしても、毎年、最終戦までドラマを持続させてくれるJリーグは素晴らしい。世界に誇れるリーグだと思う。そして、このリーグに所属するチームを心底から応援できることの幸せも、他には代えがたいものだ。なんだか今夜はプレミア観戦に力が入らなくなりそう……。
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