天気の神様はサッカーが嫌いなんじゃないかなと思ってしまう、嫌がらせみたいな天気と寒さ。ほんの2日前には4月のような気温で、夜のスタンドでもビールが飲めそうな雰囲気だったのに、この日は先日の味スタ以上の過酷な環境。国立競技場には屋根はないし、氷雨は振り続くし、なんだか寒中水泳大会みたいな様相になっていた。
見方を変えれば、日本代表がどんな状況に陥ろうと、観戦環境がいかに過酷であろうと、必死に応援してくれる人が1万5千人以上もいるということなのだ。日本サッカー協会は、この数字に感謝こそすれ、間違っても「観客が少ない」などとボヤいてはいけない。会長も監督も、コメントの第一声として、来場してくれた観客への感謝を口にすべきだったと思う。
われらが東京の城福監督は、ピッチ上での挨拶や試合後の会見の場で、しばしば「観客への感謝やねぎらいの言葉」を口にする。就任以来のスローガンである「Moving Football」には、「見ている人の心を動かす試合をする」という意味が込められている。そのスローガンどおり、東京の試合は心を動かすものになりつつあるわけだが……。
熱心に見ていないせいかもしれないけど、岡田監督の口から「サポーターへの感謝」みたいな言葉を聞いたことはあまりないような気がするんだよね。もっとも、昨日みたいにブーイングされてはそんな気分にもならないかもしれないけれど……。あんな試合では、観客の心が寒さと怒りで震えるだけで、躍動することはありえないよ……。
W杯まではあと4ヶ月しかない。ファンにしてみれば、心からの応援をもって日本代表を送り出したいのに、それをさせてくれないチームと監督にイライラさせられているという感じ。岡田監督にどういうコンセプトがあって、本番に向けてどのあたりの段階にいるのかがまったくわからないだけに、よけい心配になり怒りっぽくもなるのだ。
こういう状況は、サッカー界全体にとっても決してプラスにはなりえないだろう。マスコミは観客集の少なさを揶揄して自虐的になるだろうし、結果が出なければサッカーが地上波で露出する機会はますます減るだろうし、スポンサーもつかなくなってしまう。4年に1度のチャンスの年に、そんな悪循環を起こしてはいけないのだ。
東京をはじめ、Jクラブは逆境の中でもそれぞれに頑張っている。条件的にはいちばん恵まれているはずの日本代表には、サッカー界の牽引役になってもらわなければならないのだ。そのためにも……もっと熱い試合を! 心動かすゲームを見せてもらいたい。日曜日の韓国戦、本当にお願いしますよ!
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