
↑試合終了後、倒れこむ選手たち。権ちゃんも倒れる
実に、見ごたえのある試合だった。チームの成長と選手たちの強い気持ちを感じることができて、今シーズンではいちばん満足できた内容。
鹿島は、マルキーニョスは出場停止。そして、東京の早い時間帯でのPKによる得点。しかし、相手は「王者」鹿島。このくらいはハンデみたいなもので、本当の戦いはこれからだと見る側も気持ちが引き締まった。
前節の川崎戦で足裏を痛めて「全治1~2週間」と公式発表があった今野選手は、なんとスタメン。また、ゴールへの執念がすばらしいルーキー・重松選手も初スタメン。試合前に二日間のクラブ史上初だという「非公開練習」をへて、監督がどんなメンバー&戦術で臨むのかについても、非常に興味深い試合だった。
それにしても、東京は本当にアグレッシブだった。攻撃に対してというよりは、守備に対してだけど。「これが非公開練習の成果か!」な~んて、漫画みたいな反応をしてしまいそうになったよ。その運動量もハンパではなく、見ているだけで疲れてしまいそう。終わった瞬間、東京も鹿島も、何人もの選手が倒れ込んでいたが、そういう試合だったと思う。

↑スポーツボランティアの皆さん、いつもありがとう
東京の収穫はいくつもあるが、その筆頭にあげたいのが、ヨングンとリカルジーニョがこれから重要な戦力になるはずだと確信できたこと。ヨングンは何本か枠内シュートもあってこれからが楽しみだし、リカルジーニョはブラジル人らしい上手さを随所に見せてくれた。日本人選手にはない彼らの良さが発揮されれば、チームにとっても選手にとってもいい影響を与えてくれるはずだ。
試合後、権ちゃんが倒れてしまって担架で運ばれる異常事態に。試合終盤に脳震盪を起こし、意識が飛びながらも最後までプレーを続けていたのだという。大事がないという公式発表でひと安心だが、それだけ試合に集中していたのだろう(失点食後の悔しがりようは半端ではなかった)。
この試合の審判、西村雄一さんのジャッジはとてもよかったと思う。オリヴェイラ監督はひたすら文句を言っていたけど、あれはチームを守るための正しいコメントという感じ(このコメントもプロとして素晴らしい)。W杯で笛を吹くそうなので、審判の日本代表として、ぜひ決勝トーナメントをめざして頑張ってほしい。
引分けという結果を受けて、「鹿島相手によくやった」と勝利気分になってしまうのは、まだまだ自分たちが格下だと認めている証拠(それでもうれしいことはうれしい)。私らの目標はもっと高いところにあって、今はやっと登り始めたところなのだ。気を引き締めて、心をひとつに、これからも一歩ずつ進んでいくしかない。
*追記*

↑夜9時すぎてまでお仕事をする東京の子狸
この日の東京ドロンパは、試合終了後にメイン側コンコースで「クラブサポートメンバー」の勧誘活動に参加。ハーフタイムには一応スタジアム一周もしたし、試合前にはほとんどお目にかかれないけれど、試合後にコンコースに出てきたおかげで、私でも写真が撮れて大満足……なわけない!
やっぱりドロンパにはピッチを(ピッチ周囲でもいいけど)主戦場にしてもらいたいのだ。ハーフタイムのピッチ外周だって、スポボラの記念日だったから許されたようなもの。でも、ドロンパがまわってくれば、観客席から子どもたちの「ドロンパ~!と呼ぶ声が聞こえてくるでしょう? こんなにも愛されているのだから、もっとドロンパを活躍させてほしいのです!と、今回もいつものごとく主張して、このエントリーをしめさせていただきたいと思います。ではまた来週!
さらに追記。
先週の多摩川クラシコのハイライトを見直してみて、試合前にドロンパが選手たちと集合写真を撮ったのは、昨年の開幕戦以来ではないかと思い当たってしまった。しかも、先週なんて、アウェイゲームぢゃんかよっ(怒)。なんて不憫なマスコットなんだ……。
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