東京は、京都が苦手らしい。MDPを見ると、最後に勝ったのは06年3月26日。もう4年も前なのである。それからナビスコを含め6試合しているが2勝4分。なるほど、苦手なわけだ。
何年も勝てないという意味では対浦和戦もそうなのだが、浦和に対しては「次は絶対負けない!」と闘志を燃やすのに対して、なぜか京都というチームにはあまり特別な感情がもてない……というか「忘れている」というほうが正しいかも。朴智星がいたころにハデに負けたことは鮮明に覚えているのだけど、その後はなぜか試合についてもあまり覚えていないのだ(ぶっちゃけ「京都戦はつまらない」のである)。
だから、この日の東京は京都のペースにハマってしまってはいけなかったのである。東京は序盤から積極的に攻撃に出てボールを支配したまでは良かったのだが、気がつくと京都のゲームになっていた……という感じ。失点は、ひたすら辛抱していた京都の唯一のチャンスから生まれたもので、いちばん危惧していたことが現実になってしまったという印象だった。
結局前半はシュートすらほとんど打てず、前半終了時にはゴール裏よりブーイングと「シュート撃て」コール。後半、重松、赤嶺、中村北斗と攻撃的な選手を次々に投入し、なんとか重松のPKで1点を返し、終盤は怒涛の攻めで逆転を狙ったが、結局ドローで終了。後半立て直せたことは良かったし、PKとはいえ得点できたのも良かった。勝ち点1を拾えたのもよかった……勝ちたかったけど。
次に京都と対戦するのは、最終節になる。このとき、東京がどんなポジションにいるのか。勝利によって何かが得られるのであれば、苦手の京都に対してアウェイで勝たなくてはならないことになる。そろそろ、特定チームに対しての「苦手意識」からは卒業しないと、「真の優勝争い」はできないんじゃないかな。
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この日の観客数は、18350人。先週3万人を超えたことを考えるとちょっと寂しい数字で、なんだかナビスコみたいなガラガラ感が漂っていた。ついでに、観測史上もっとも遅い積雪(41年ぶりらしい)の翌日とあって、体感温度は10度を切っていたのではないかというほどの寒さ。観客数、気温、結果ともども、何とも寒いことになってしまったのである。
東京には、優勝のほかに「味スタを満員に」するという目標もある。今日の勝ち点1は優勝を目指すためには貴重だと思うけれど、7節を終えてホームで1勝しかできていないのは「味スタ満員」のためにはマイナス要素。
勝利試合のときのスタジアムの雰囲気は素晴らしく、初観戦の人にもアピールするはずなので、もっと多くの人にあの喜びを知ってもらいたい。今月はもうホームゲームがないのが残念だが、来月からはぜひもっと勝利のカタルシスを! ゴールデンウィークをきっかけに、たくさんのお客さんに来てもらいたいものだ。
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