東京はアウェイ2連戦で2連敗。
シュートすら満足に打てなかったころに比べれば、ずいぶんと内容的にはよくなってきたような気がする。惜しい場面も、惜しいシュートもいくつもあった。あとは得点を決めるだけだったのに。
……というのは、ムリして頑張ってポジティブに評価した上での感想。実際には、打てども打てども決まらず、ちょっとした気の緩みからの失点が2回もあって、終わってみれば敗戦なのだから、どうしようもない。確か、東京のシュート数は広島の3倍近くもあったし、CKに至っては広島ゼロに対して東京は10。これで負けてしまうのであれば、広島が強いというよりは、東京のどこかが間違っているというしかない。
セットプレーからの森重の得点で同点に追いついてからは、東京が俄然元気になってイケイケの状況がしばらく続いた。でも、それが裏目に出ての失点の後は、チーム全体がうち沈んでしまったよう。何が何でも取り返すぞ!という気概が見えなかったのが残念だった。
監督も言っているけれど、ファンとしても「内容は良かった」みたいな試合にはもう食傷気味なのである。内容なんかどうでもいいし、惜しいシュートなんてなくてもいいので、1チャンスをしっかり決めて、なりふり構わず失点しないようなサッカーを見たい。カッコよくなくても、ムービングしてなくてもいいのだ。欲しいのはただ、勝利だけ。
そのあたりの意識の徹底が足りないのかな~とも思う。先日のチャンピオンズリーグのバルサVSインテル戦でのインテルのような、「どんなことをしてでも勝ち抜ける」という統一した意思が、東京のサッカーからは感じられない。東京は何でもキレイに収めようとする。試合も、プレーも、みんな真面目でそつがないけれど、もしかしたらそれが勝てない理由なのかもしれない。
この試合、前半30分にも満たない時間帯での平山の交代は、個人的にはあまり納得がいかないものだった。この試合だけのことでも、平山だけの問題でもないというのは監督のコメントを読んでもわかるけれど、それならば彼をスタメンからはずすだけでも監督の意図は伝わったのではないだろうか。大事な交代枠を早い時間帯に使わなければならないほどの問題だったのか……。
試合終了後、イヤホンをした平山がひとりでバスの座席にすわっている映像がスカパーでは映し出されていた。今回の平山への対応が、彼の気持ちを萎えさせないことを祈るしかない(見た目よりもナイーヴなところがあるように思えるのでちょっと心配)。
いろいろ心配なことは多いけれど、ひとつの勝利、ゴールというきっかけさえあれば、180度転換していい方向へ向かうような気もしないではないのだ。そのきっかけとなる試合が、次節の試合であると信じたい。ゴールデンウィークの唯一のホームゲームでもあり、動員も期待される。いろいろな意味で、東京がクリアしなければならない課題は多い。何よりもまず、得点を。そして勝利を。それさえあれば、未来は拓けるはずだ。
*追記*
J's GOALの選手コメント、権田選手の詳細なコメントは必読。ここまでわかっているのになあ……。なんというか、選手たちの「心がひとつに」なっていないような気がしてとても心配。選手だけではなく、監督も(公式携帯サイトは有料サービスなのだから、選手のひとことだってもらさずにしっかり記述してほしいな)。
とにかく、今の東京は「得点がとれない」。それならば、思い切って現実的に「失点しない」だけも目指してもいいんじゃないかな。失点さえしなければ、最悪負けないのだし。そこから立て直していってもいい。理想を追い求めるのは、もっと後でもいい。今は負けないことを優先してほしい……というのが個人的希望。
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