日本代表のことを書こうと思うと何やらネガティブになってしまいそうなので控えているつもりでしたが、これはこれで後で読むと思い出深いでしょうから、やっぱり書いていくことにします。ほとんど自分のための備忘録みたいなもの。いや、もともとブログそのものがそういう存在なんですけどね。
日本代表がW杯に出場するのも4回目。で、それぞれにそのときに大会を印象づけるキーワードがあります。
02年だと「フラットスリー」とか、
06年だと「黄金の中盤」とか。
なんでもいいのですが、ちょっと赤面するような記憶を思い出すためのことばみたいなものでしょうか。
で、2010年はといえば、「ベスト4」に決定か!?と思っていたのですが、新たな候補が出てきました。それは、「ハエ」……。
これは、5月10日に日本代表の23人が発表された記者会見の席上、日本サッカーの特徴は何かと聞かれて岡田武史監督が答えたもの。
「日本のいいところは、表現が悪いかもしれないが、ハエがたかるように何度も何度もチャレンジしていく、攻守に渡る運動量、切り替えの速さ、組織としてのまとまり、そういうもの」
よりにもよって、ハエかよ!?
……と、多くの人がハエが入ってくるほどに口をあんぐり開けたに違いない、絶妙な比喩。それ以来、「ハエJAPAN」ということばが頭から離れたことがありません。2010年大会の日本代表のキーワードは、これに決まったな!
ハチならば一刺しもありますし、しっかりした組織もありますが、ハエには組織すらない一匹狼。しかも、日本のハエはほとんど実害もなく、ただうざいだけの存在です。選手たちも「俺ら、ハエなのかよ!」とさぞかし驚いたことでありましょう。
もっとも、先日の韓国戦に敗れた際の進退伺いを「ジョーク」とおっしゃる岡田監督のことですから、もしかしたら「ハエ」発言もジョークだったのかもしれません。あの辛気臭い顔と口調にだまされているだけで、実はものすごくユーモアのあるお人だったのかも!?(ジョークを言ったつもりがまったくウケず、逆に誤解されてしまうというタイプの人なのかもしれませんが)。
確かに、100年を超えるリーグをもつ国がごろごろいる中で、日本の存在感はハエみたいなものです。しかし、一寸のハエにも五分の魂、何も武器がなくても、相手が嫌がることを執拗に繰り返すことで勝機をつかんでみせようではありませんか。その前にたたき落とされるかもしれませんけどね。
願わくば、韓国戦の結果がカンフル剤となって、日本代表にいい結果をもたらしてくれますように。チームのピークを開幕前に設定しませんように。コンディションの悪い選手がスタメンからはずれますように。日本の成績が、下から数えて4番目以内になりませんように。
……あ、やっぱりネガティブになってしまった(笑)。
ま、なんとか笑いで乗り切っていきましょう(ヤケクソ)!
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