W杯明け以降の東京の試合ではベストゲーム。清水ゴールのクロスバーやポストやキーパーの大活躍で残念ながら無得点になってしまったが、いちばん得点の匂いがした。後半ロスタイムになっても必ず得点できると思っていたし、現地サポも信じて応援を続けていた。敗退は本当に残念だが、これもフットボール。
準々決勝では結局負けなかったものの、やはりサッカーで勝ち上がるためには得点して勝たなくてはならない。恥ずかしながら、スルガ杯だって勝って優勝したわけではなかった。
リーグ戦では引き分けでも勝ち点はもらえるが、勝ち点1だけを積み重ねていても這い上がることは難しい。天皇杯では勝てなければ即敗退だ。残り少ない今シーズン、東京はいかにして勝ち点を積み上げていくのだろうか。
ここ数試合で気になっているのは、「前半0-0」という経過。得点力に乏しいので失点しないことが大前提なのはわかるが、ナビスコの準々決勝でも大学生相手の天皇杯でもリーグ戦でも、全部「前半0-0」作戦というのは何だか消極的に思えてしまう。
失点しないことも重要だが、もっと得点へ向かう姿勢を大事にしてほしいのだ(監督会見によれば、前半0-0というプランではなかったそうだ。でも何だかそう見えちゃったんだよね……)。
そのためには、もっと大黒選手を使うことを考えてほしい。今のままでは何のために獲得したのかさっぱりわからない。今日の試合でも、せっかくいい感じになってきたところで、選手交代で流れを止めてしまったようなところがあった。特に最後の交代が、大黒→松下だもんなあ。本当に得点したいのか!?と思ってしまったよ。
残念ながら勝ち抜くことはできなかったが、試合内容は申し分なかった。結果が出なかったことを悔やむのではなく、あれだけ戦えたことを自信にもって、東京に戻ってきてほしい。最近では、名古屋や鹿島相手にいい試合をしていたのに、その経験が蓄積されずに低迷してしまったのが問題だとも思っている。
台風9号で交通網が寸断される中、現地には大勢の東京サポが駆けつけた。Twitterのタイムライン上では、さまざまな手段でスタジアムにたどりつこうとする人、断念する人、困っている人etc.……の状況が流れていた。そんな環境での試合だったからこそ、本当に勝ってほしかったのだが……。世の中はうまくいかないものだ。でも、応援は選手たちの心に届いていただろうし、それはきっと力になっているはず。
とにかく、引きずらないこと。今日のような試合をすれば、日曜日は必ず勝てる。そろそろ味スタのファンの前で、浦和相手に勝つところを見せてやってくれ。
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今週の「週刊サッカーダイジェスト」には、城福監督のインタビューが見開きで掲載されている。
最近、スカパーでは覇気のないインタビューしか見られないし(勝ててないんだから仕方ないか)、監督会見を読んでも本当に知りたいことは言ってくれないので少々不安だったが、これを読んだら腹がくくれた、かな。そういう意味でも必読(実は立ち読み。すみません!)
いろいろ状況は厳しいが、少なくとも城福さんの姿勢はまったくブレていないことがわかったのだった。「暑いからといって、スタイルを変えて省エネサッカーをするつもりはない」とかね。頑固といえば頑固かもしれないけど。
あと、今シーズンの不振の理由を、ケガ人の多さやチームが若いことに求めず、「多くの選手がW杯代表候補に選ばれたこと」としていたのも印象的だった。これも、なるほどという感じ(徳永選手に関しては、向かないポジションを延々やらされていることもあると思うけど。でも昨日のCBは悪くなかった!)
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残念ながらナビスコ杯からは去ることになってしまったが、選手層の薄いチームにとっては試合数が少なくなるほうがいいのかもしれない(……と、ポジティブに解釈)。天皇杯も残っているが、やはりリーグ戦でひとつでも順位を上げていきたい。日曜日、絶対勝つよ!
*オマケ*
昨日のスカパーでの試合中継の実況アナは、テレビ静岡の鈴木敏弘アナ。甲高い声での絶叫実況が耳障りなうえに、東京に関してのコメントがまったく的外れで、ある意味実に個性的だった。一度聞いたら、ぜったい忘れないレベル(笑)。年齢からみると、ラジオ福島時代は倉敷保雄アナと同期だったような気がするんだが……。いや~、両極端だねえ。
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