台風14号の接近で大荒れとなった日本列島。昨年も同じようなコンディションだったような気がするが、とにかくアウェイ清水での試合は、残留を勝ちとるためには絶対に落とせない戦いだった。どしゃぶりの雨の中で勝ち点3を持ち帰ることができたのは大変に喜ばしい。
試合後のインタビュー、大熊清監督の声はかすれて、聞き取りにくいほどだった。90分叫び続けるのはお手の物の(笑)大熊さんが声を枯らしてしまうとは、いかに試合中に絶叫しまくっていたかがはかりしれよう。とにかく、それほどに東京にとってこの試合は重要だったのだ。
「つづけることがいちばん大事」と監督が言うとおり、この結果をこれで終わらせてしまうことはできないし、いい流れをとどめずに翌週へつなぐことがいちばん大事。同じく残留を争う他チームの結果も気になるが、他力本願にならず、自分たちがひとつひとつ勝ち点を積み重ねていくことで、残留は勝ち取れるはずだ。
この試合では、徳永&リカルジーニョ選手が出場停止。しかし、東京には待ちに待った米本選手が戻ってきた! 怪我あがりの19歳の選手にこれだけ期待をかけなくてはならないチーム事情はさておき、今シーズン初出場となるヨネは、昨年よく見ていた「いつものヨネ」だった。
試合後、ガッツポーズを繰り返す米本選手と、彼を祝福するチームメイトの姿には涙が出そうだった。自分自身の大怪我ではじまった今シーズン、恩師ともいえる城福さんもチームを去って、若いヨネにとっては本当につらいシーズンだったはず。でもこの経験は、選手としての彼を大きく成長させることだろう。
この試合では、平山選手もすごくよかった。1点目はドンピシャのヘディング。背が高いからヘディング要員だと思われているかもしれないけど、平山の場合、こんな得点は本当に少ない。いや~、いいもんを見せてもらいました! 2点目は大黒選手、3点目は重松選手のゴールだったけど、幻のゴールに(でも、大宮戦でのアレがあるから帳消しかな……試合結果に影響しないからそんなことを言えるのだけど)。
テレビ画面で見ていてもわかるほどのどしゃぶりにもかかわらず、東京の選手たちは雨をものともしないプレーをしていたのもすばらしかった。アウスタのピッチコンディションが良かったせいなのかもしれないけど(じゃ、味スタは……)。
台風の中、たくさんのサポーターが清水には駆けつけた。実況の八塚アナがFC東京サポのことを誉めていたけど、本当に頭が下がるとはこのこと。遠征された皆さん、雨の中、本当にお疲れさまでした。TVからも応援の声はよく聞こえておりました。風邪をひかないよう、温かくしてお戻りください。現地ならではの感動は、やっぱり遠征したからこそ。
残留争いのライバル、神戸はガンバ大阪に逆転勝利の快勝、湘南VS大宮は台風のため延期。毎年シビれる「残留争い」、まさか自分が当事者になるとは思わなかったけれど、今年も熱くなりそうだ。とにかく、目の前の試合に全力で取り組み、ひとつずつ勝っていくしかない。あと6試合、頑張りましょう!
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