ホーム最終戦にしていまだ残留は決まらず、リーグ戦での味スタ勝利は開幕戦の1回のみでシーズンを締めくくることとなった。

↑今年のトウカエデは紅葉でなくて黄葉
前半からボールを支配して攻撃していた東京だが、例によってゴールは決まらず(というかシュートもあまりなく)、逆に山形のカウンターにハラハラさせられながら試合は進んでいく。
何より、選手たちのコンディションがあまりよくないように見えたのが気がかりだった。石川選手は右足ふくらはぎを傷めたとのことで前半で交代してしまったし、名古屋戦では輝いていた梶山・米本両選手もミスが目立ち、不安はどんどん大きくなっていくばかり。
それにしても、わがホームである味スタのピッチは、今季は一度もわれわれの味方にはなってくれなかったようだ。すべる選手が続出し、ふんばれば芝ごとめくれてしまうようなピッチ。もはや「慣れ」や「スパイクの交換」で対処できるレベルではないのかもしれない。昨年、大々的に張替え工事をしたはずなのになぜ……。ピッチ状態は、選手の調子の悪さをますます助長していたようにも思う。
◆
後半74分、平山選手の見事なゴールが決まったときはもちろんうれしかったが、守備に不安のあるわがチームであるだけに、これで終わるような気はしなかった。得点後5分という危険な時間帯はなんとかしのいだものの、86分に失点。またも終了間際。その後も選手たちは頑張ったのだが、試合は1-1で終了してしまった。
リーグの最初と最後をホームで勝ってきれいに締めたい!と思っていただけに、このドローは本当に残念。特に、勝てば残留が確定する試合だっただけになおさらだ。ここまでホームで勝てないなんて……。
選手交代が功を奏さないのは相変わらずでもう慣れてしまっているが、それならばせめてもう少し希望をもちたいとも思う。あの天皇杯はなんだったのだろうと。たぶん、「いつもの交代枠」じゃない選手を見たいと思っている人はたくさんいるんじゃないかな……。
いや、ここまできたらもうグチグチ言うのはやめよう。とにかく、まだ「自力で残留できる」ことを前向きに考えたい。次は、勝てばいいんです! それに、得意のアウェイじゃないですか!(←半分自虐)。

↑東京のゴールを待つカメラマンが多数待機したが……
もし当事者でなかったら、こんなふうに考えるだろう。
「やっぱ最終戦までもつれるかー。毎年のことながら、Jの残留争いはおもしろいよなー。フツーに考えれば東京が有利だけど、最近の神戸の頑張りはものすごいし、大逆転がありそーな予感がするな。そういえば2年前の千葉は、東京に大逆転勝ちして残留決めたしなー。来週は楽しみだな!」
毎年毎年、他人ごととして残留争いを楽しんできてすみませんでした。来週は本当に頑張ります! だからどうかJ1に残らせてください!

↑むっくんだけずっと半袖ユニ姿。
相変わらず「サッカーが楽しくない」と思っているのだろうか
試合終了後は、毎年恒例の「挨拶」。しかし恒例でなかったところは、残留が決まっていないことと、それを受けての社長挨拶。村林社長に対しては軽くブーイングも飛んでいたが、そうしたくなるお客さんの気持ちもわからないではない。でも、この事態を招いたのはひとりの人間だけではないからね……。
挨拶終了後は、ユルネバメドレーをBGMに場内一周。これも毎年恒例だが、こんなにももの寂しいセレモニーがあったとは。今年は本当にいろいろな経験をさせてもらっている感じ。この苦しく辛く悲しく、そしてやり場のない気持ちをしっかりと見つめて、なぜそうなってしまったのかを考えて、次に活かしていかなければ、この経験の意味はない。
ああ、人生ってこうやってつながれていくものなんだね……それをものすごく凝縮して濃密に見せてくれるのが、ひとつのクラブを応援しつづけていくということなんだ。こういう日が来るとは思っていなかったし、来てほしくはなかったけれど、本当に「思い知った」経験になっていると思う。

↑夕暮れの味スタ
残り、あと1試合。どんな結果が待っているにせよ、後悔しない戦いを……行動をしなければ。選手やクラブはもとより、私たちひとりひとりが、ね。残留、信じていますし、淡々と見守るのではなく、自力で何がなんでもがむしゃらに引き寄せましょう!
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