fc2ブログ

降格をポジティブに考える。

J2降格は、FC東京が生まれ変わる唯一のチャンスだ。

だからこの機会に、良くなかった部分を徹底的に洗いだして反省し、次につなげていってほしい。それができなければ1年で昇格なんてできないし、もし昇格したとしてエレベーターのように行ったり来たりするチームに成り下がってしまう。どうせ昇格をめざすのなら、今度こそ「真の強豪」をめざしたい。

2002年からSOCIOになって、来年は10年SOCIO。その節目にJ2なんて、まったくもってありがたい。当時、同じように中位チームだったガンバ大阪や川崎が強豪になり、名古屋はついに優勝を果たした。東京はいつまでたっても中位クラブで、初の崖っぷちの残留争いに残ることもできずに、ついに降格。何が足りなかったのかを検証しなければならない。

もし今年残留できていたとしたら、反省もなく従来どおりのクラブのままで、しだいにジリ貧になって、来年か再来年に降格していただろう。だから、今ここで直面した運命を、立ち直る機会だと思って真摯に受け止めなければならない。



「1年でJ1に戻る」というのは至上命題だろう。村林社長もオフィシャルでそう語っている。一方で、スポナビの記事によれば、「J2に2年以上いたら考えを変えるかもしれないですけどね。来年上がれなかったら、いろいろな意味で根本的に考え直した方がいい」とも語ったという。個人的には、来季からすべてを「根本的に考えなおし」てほしいと思うけど。

2007年の年末、成績不振のシーズンを受けての「クラブミーティング」。自分で勝手に書いた当時の議事録を改めて読みなおすと、3年たってもあまり問題は解決されなかったのだなと思ってしまう。

いちばん大きな問題は、たぶん村林社長に権限がありすぎること。会社組織である以上、社長にすべての責任があることは当然だが、強化も人事も試合運営もすべてに権限をもちすぎていると思う。とても優秀な社長さんであることは確かだが、クラブ規模が大きくなれば手がまわらないこともあるし、適材適所という部分ももちろんあるだろう。

特に、チーム強化の面は他の人材にまかせてほしいと痛切に思うし、それはできれば外部の人間であってほしい。「東京ガス閥」みたいなところでやりくりするのはもう限界で、それを変えていかなくてはJ1昇格は正直いって難しいだろう(京都はGMとして祖母井さんを招いている。東京はこのままでいいのか!?)。

報道によれば、来季も大熊清監督で……と要請しているようだが、本当にそれがベストな選択なのか。1年でJ1に戻る道筋を考えた上での大熊さんという選択であればいいのだが、そこまで考えての要請なのだろうか。まずは、なぜ大熊さんなのかを明らかにしてほしいと思う。

実際にサッカーをするチーム内にはリーダーがいないのに、クラブ運営については強力すぎる社長がいるというのが不幸のひとつだったかもしれない。チームもクラブもいびつな人材構成だったということは同じだけど。



オフィシャルに掲載された社長の言葉の中でいちばん違和感があったのは、「東京は真のエリートとして、「強く、愛されるチームをめざして」来季ピッチに立つことをお約束いたします。」という部分。

いつからエリートになったんだよ!? 各年代の代表選手を多く抱えるから? 東京の魅力はそんなところじゃなくて、それこそ「部活サッカー」などと揶揄されるほどに走って頑張るところにあったんじゃないの? そういえば今年の東京はぜんぜん走れず、逆転勝利もなく、エリートどころか雑草でさえなく、味スタの芝なみにひ弱だったっけ……。

来年はどんなチームになるのだろう。現在抱えている選手のうち、多くが去ってしまうかもしれないことについては覚悟をしている。どんな陣容になるにせよ、J2の戦いではよりベテランの経験が必要となってくるだろう。そして外国人選手の力も。リカルジーニョが良くないとは言わないが、正直いってブラジル人の育成をしているヒマも余裕もないのだ。ある程度、計算できる「助っ人」がほしい。

来シーズンのための戦いはすでに始まっている。幸いにして、トーチュウ様は「365日FC東京」を継続してくださるとのこと。多くの人々や会社が東京をこれからも東京を応援してくれる。苦しいときの友は真の友。J2だからといって卑下することなく、1年でJ1に戻るためにありとあらゆる努力をしてほしいし、真摯に他のクラブからも学んでほしいと思う。

あとは、SOCIOに対する説明、かな。「クラブミーティング」は今回は開催したほうがいいと思う。

私にできることは現実問題としてあまりない。せいぜいメインSOCIOとビッグフレームス継続し、MX様に「FC東京ホットライン」継続のお願いをメールするくらいだろうか。降格でいちばんショックなのは、来年のスカパーでの試合放送がHDじゃないってことかなw ま、人生、いろいろありますよ。ともかく、来年、頑張りましょう。
関連記事
にほんブログ村 ランキング参加中です。クリックしていただけると励みになり、更新にも力が入ります
にほんブログ村 サッカーブログ FC東京へ
にほんブログ村

コメント

東京改革!!
今季の低迷について、最終的には社長に責任がありますが、やはり最大の責任は強化部にあると思います。
来季の体制構築にあたり、強化部改革から始めるべきと思います。

今までのやり方の延長では、また同じ失敗をしかねません。
こんにちは
まったくもって同感です、今こそ変わるべきときだと思います。
このエントリーに触発されて、僕のブログのほうもエントリーを更新させていただきました。

クラブミーティングは、最低でも年1回の定例にして欲しいですね。
現状ではクラブのビジョンがあまりに見えないですし…
コタツねこさま。
コタツねこさん、コメントありがとうございます。

結局のところ、強化部の方針を仕切っているのも社長なので……。強化は強化で独立していてほしいと思うのです。
まぁ~さま。
まぁ~さん、コメントありがとうございます。

今年こそクラブミーティングをやるときでしょう! 間に合わなければ来年でもいいですが、開幕前にきちんと説明してほしいですね。サポーターがバス囲みと社長糾弾をしないからといって、説明しなくてもいいというわけではないと思うのです。
トロイカ体制で良いことは何もない…と感じています
発汗と申します。時折拝見して頷いたり考えさせられたりしております。
今回の降格を機に根本的に考えるというご指摘、私も誠にそのとおりと思います。
しかし、同一の方向性でありながらもいくつか疑問に思う点がありますので、失礼をも顧みずに意見として述べさせていただきます。

まず、社長に権限がありすぎというご指摘ですが、これは賛否両論あるかと思います。集団指導体制はものごとがうまく運んでいる時には現状維持の体制として機能するものですが、今回のような非常時に大変革を求められる際には「合議の上での妥協」的な落ち着きどころになる場合が多く、逆効果になるかと拝察します。
今となっては悪い部分ばかりが目に付く川淵体制ですが、Jリーグ発足前夜から発足に至るまでの力技はやはり彼のような権力集中型でないと無理だったと思います。

それから、クラブミーティングですが僕は少々疑義があります。
正直言ってあのクラブミーティングは不満を述べただけで建設的な意見具申が何も無かった。と記憶しています。「強化部長の責任を」と槍玉に挙げるだけだったと思いますが僕の記憶違いでしょうか?
それよりはペーニャを対象に行っている、もう少しじっくりと話ができる対話集会をもっと頻繁に行って欲しいものだと思いますが…
もっとも、社長はこれからの営業活動が大変なのでむしろそちらに専念して欲しいと思いますが…

以上、長くなってしまいましたが真意をお酌みとりいただければ幸いです。

最後に、今回の件で私のBlogも放置しっぱなしでしたが改めて考えたうえで上梓したいと思っています。

失礼いたしました。
発汗さま。
発汗さん、はじめまして&コメントありがとうございます。ブログはずっと昔から拝見していますし、サッカーキャストも時折、Twitterもフォローさせていただいております。コメントをいただけて光栄です。

クラブミーティング、確かに参加者は不満を述べただけで終わってしまいましたが、当時の村林専務が懇切丁寧に説明してくださったことが非常に印象に残っております。

ペーニャですと、どうしても周囲がざわついていて話が聞き取れなかったりするものですから、あのような場でしっかり話してもらえたのは非常にありがたかったと思っています。まずは「対話」以前の段階で「説明」を聞きたいという気持ちをもっております。

なぜかいつも社長に批判的なことを書いてしまうのですが、決してアンチでも何でもなくて、ここまで東京を成長させてくださった大恩人として感謝しております。ただ、今のままでいいのかという思いもありまして、あのような文言になってしまいました。

発汗さまのブログの久々の更新、本当に楽しみにしております。今回はコメントをありがとうございました。
みいこさん、人生はいろいろだねぇ・・・・
まぁJ2に降格したからといって周りが変わるわけじゃない。
日常生活には何も変化がない。
結局のところ一番変わるのは心の中なのかもしれないなぁ・・・
どういうわけか娘はこの降格の件について一言も聞いてこない。
いつもなら「東京残念だったねー」とか「東京ヤッタネー」とか試合の後に声をかけるんだけどね。

みいこさん、まだ天皇杯がある。
どういう応援になるのかわからないけど僕は楽しく応援するよ。
人生は続くことが大事だからね。
1年で昇格してほしいので
多摩川の反対側から、残留を祈っていた者ですが、とても残念です。

1年で多摩川クラシコを復活させたいので、来年は味スタへ行く機会を増やそうかと思います。我が家からは1時間ぐらいで着きますし、狭い等々力と違って、スタジアムにゆとりがあるので、試合開始1時間前ぐらいに着けば、席を確保できそうですものね。

今まではアウェイ側に座っていたけど、ホーム側に座ってみようかな。東京さんを応援するために。
東京坊主さま。
東京坊主さん、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、人生は続き、フットボールも続き、変わらない日常が流れていますね。でも、時々ふっとさびしくなりますが……。

心の中が変わるというのはそのとおりだと思います。私もいつか、FC東京に興味をなくす日が来るのかもしれませんが、少なくとも今ではありませんので、引きつづき応援していきたいと思います。

自分自身はどちらかといえばTwitter体質というよりはブログ体質なので(長文で言いたいことがある)、ブログも続けます。今後ともよろしくお願いします。
おせちーずさま。
おせちーずさん、コメントありがとうございます。

応援、ありがとうございます! J2は日曜開催が多いんですよね、確か。お暇なときはぜひいらしてください。私も、等々力の楽しいイベントには行ってみたいけれど、なんだか悲しくなりそうw

再来年にはまた対決できるように頑張ります! 川崎さんもタイトルをとってください!
発語訓練が必要です
コメントへの返信ありがとうございました。
たしかに、クラブとしての今回の件への意思表明は必要ですね。クラブミーティングの場なのか、それとも別の形なのか、いずれにしてもコメントや声明だけでなく説明も欲しいものですね。

僕は実に久しぶりにBlogのエントリーを書きました。
書いているうちに抑えきれずにとてもとても長くなってしまい、まずは降格と大熊監督の続投までというところまで…追って続きをという感じです。

だいぶ切り替わりましたが、やはりこうやって書いてみると色々とまだ喪失感や空虚な感じがあることがわかります。まだまだですねぇ…
発汗さま。
発汗さま、コメントありがとうございます。

ブログ更新、うれしいです。さっそく読んできました。拝読しているうちに、自分もまだまだ書き足りなかったかなという気分になってしまいました。もううだうだ言うのはカッコ悪いからやめようと思ったのですが……。

でも、基本的に自分ための備忘録としてのブログですし、いろいろ書き留めておきたいのでまた書いてしまいそうです……。言いたいことは言って、すっきりとして新しいシーズンを迎えたいと思います。

クラブからの説明、過ぎ去ったことの弁解ではなく、来季に向けての所信表明みたいなのが聞きたいですね。とにかく、前向きになりたいです!

コメントの投稿

非公開コメント


トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-
管理人の承認後に表示されます
(この一行は、各ページ下部に固定表示するサンプルです。テンプレートを編集して削除もしくは非表示にしてください。)