この連載にもあるように、降格に至る理由がさまざまある中で考えなければならないのが、「ホーム味スタで勝てなかった」こと。ホームゲーム全17試合のうち、味スタでは15試合。その成績は「1勝9分5敗」です。唯一の「1勝」は開幕戦でしたが、その内容はお寒いものでした。
「分」のうちのいくつかを勝てていたら……と「たられば」を考えたくもなりますが、ホームでこんな成績をとっているようではかなり絶望的ですよね(ちなみに、国立競技場での2試合は1勝1分、アウェイゲームの成績は6勝2分9敗でした)。
なぜこんなにも味スタで勝てなかったのか!?と思い起こして浮かんでくるのは、味スタのピッチですべって倒れる選手たちの姿。相手チームの選手もコケていましたが、東京の選手も等しく味スタのピッチには苦戦していたものです。
もちろん、味スタで勝てなかった理由のすべてを「ピッチ状態」のせいにしようとは思っていません。が、何割かの原因はピッチにあったのではないかとも思うのです。
「味スタのピッチ問題」は数年前からの懸念でした。それを何とか解決しようと、芝の張り替えも何度も行なわれています。いちばん最近では、昨年。昨年張り替えたばかりなのになぜ!?という思いはあります。「張り替えればいい」というものではなく、何か根本的な対策が必要なのかもしれません。
でも、東京は降格してしまい、味スタに多くを求めることはできない状況でしょう。また、国体を控えて味スタで工事が始まることもあり、ピッチ状態についてはより悲観的にならざるを得ません(国体の後の大分のホームスタジアムのピッチも酷い状況でした)。
でも、サッカー選手にとってピッチは「舞台」でもあります。もっとも多くの試合をこなすピッチが足を引っ張るようでは、1年でのJ1昇格が危うくなってくるかもしれません(社長が「全勝宣言」したようですが、今季のホームでの実績を考えると暗澹たる気持ちに……)。
味スタが大好きなワタクシではありますが、この非常時においては、味スタでの試合数を減らすという選択がいちばんいいのかも!?とさえ思ってしまいます。
ちなみに、昨年の東京ヴェルディは、味スタでの12試合のほか、国立競技場で3試合、西が丘で2試合、駒沢で2試合を戦っており、味スタでは5勝2分5敗、その他では4勝3分0敗という成績になっています。やはり味スタピッチには魔物がひそんでいるのかも……。
さすがに「松本」では遠すぎて観戦に行きづらいかもしれませんが、個人的には「ピッチのせいで負けるよりはマシ」と思ってしまいます。国体工事をいいわけにして、この際、味スタから逃げ出して、J1昇格を勝ち取りましょう!(←半分マジ)
でも、ヴェルディだって5勝しているわけですから、もうちょっとホームで勝てるようにならないといけませんよね。もともと「味スタへ自転車で行く」ことを目的に自転車生活を始めたワタクシとしては、味スタにはものすごく愛着があり、ここに自転車で通うことを生きがいとしているところもあるのですが……。でも、背に腹は代えられません!
いちばんいいのが、味スタのピッチ状態が真の意味でホームになってくれることなのですが……その日はいったいいつになるのでしょうか。
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