今までも、世界で悲惨なできごとが起こるたびに目にしていた「行事」ではありますが、まさかその当事者になってしまうとは。改めて、被害の大きさと深刻さを思い知らされます。
今週行なわれたUEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド4試合のうち、日本人でなくてもいちばんおもしろい内容だったのは「バイエルンミュンヘンVSインテル」だったのではないでしょうか。東京サポにとって見逃せない長友選手は、後半85分ごろになって登場、ボールタッチはなかったかもしれませんが充分に活躍して、インテルに決勝点を呼び込みました(長友ファンとしてはそう思いたい)。
試合後、バイエルンのホームスタジアムにはユルネバこと「You'll never walk alone」が流れ、それがアンフィールドではなく味スタでも流れるバージョンだったために、日本へのエールのようにも聞こえました。試合後に、長友選手が掲げた日の丸とともに、忘れられない光景になることでしょう。
あとでバイエルンファンの友人に聞いたところ(練習見学のためにドイツまで行くほどの人物!)、ホームでCLに敗退したときには必ず「ユルネバ」が流れるのだとか。07年や09年にもスタジアムに流れており、バージョンについてはわからないが、いつも同じ曲だとも教えてもらいました。
考えてみれば、いくら被災国の日本人選手だとはいえ、対戦相手に所属する選手の前々所属の日本チームのサポーターソングを調べて、同じバージョンを流してくれるほど、バイエルンミュンヘンもお人好しではないですよね(笑)。今回の「ユルネバ」は、「幸せな偶然の一致」と解釈したほうがよさそうです。
それはともかくとして、バイエルンミュンヘンVSインテルはものすごい試合&結果でした。確かに、ひとつのドラマを見ているような……。そして、明らかにその一角を担っていた長友選手、本当にすばらしい体験をしていると思います。
被災地から遠く離れて、直接に何も支援できないのは私たちも同じ。長友選手が彼ならではの立場と方法で支援しているように、私たちにできることは何なのか……。われらがホーム、味の素スタジアムでは、福島第一原発からの避難民の受け入れを始めたそうです。味スタだからこその「もてなし」を、われわれの手でできるといいのですが……。
3月中旬とは思えない寒さが続き、今日も大規模停電の可能性がないとはいえません。通勤通学の不便や寒さ、停電のストレスなどもありますが、被災地のことを考えれば些細なものです。ひとりではなく、皆で支えあうためにできることを考えながら、この苦難を乗り切っていきましょう。
そして、一日も早く、青空のもとでJリーグを観戦できる日が来ますように……。
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