
↑試合終了。お客さんが少なくて淋しいです
いいとこナシだった前節をふまえ(?)、メンバーを大幅に入れ替えた東京は、必ずしも機能していたとはいえないものの、大竹の虎の子の1点を守りきり、貴重な勝ち点3を手にすることができた。
昨日までのウジウジネガティブな気分を払拭してくれるような勝利ではなかったが、勝てたことはとにかくよかったと思う。グループリーグは接戦になりそうで、連敗すると勝ち抜けそのものが危うくなりかねない。低迷するチームにとっての良薬は、勝利以外の何ものでもないのだ。
この日のメンバーは、右SBに椋原、CBは佐原と今野(なぜ平松や吉本ではなく今野!?)、中盤には浅利と大竹という意外な布陣。勝算があるのか、開き直ったのかよくわからない、結果がどちらに転んでもおかしくないような、ある意味ドキドキなメンバーなのだった。
結果を見れば、監督の賭けは「吉」と出たことになる。以前の試合では判断の遅さが気になっていた今ちゃんは、守備に徹していたせいか実に堅実で頼もしかったし、浅利はベテランらしい落ち着きで皆を支え、若手選手たちも期待に応えていたと思う。
この日のスタメンのうち、4人がユース出身者というのはちょっとうれしい事実。権ちゃんもだいぶ安定してきたし、唯一の得点源は大竹だし、椋原も労を惜しまぬプレーを見せてくれた。いちばんのお兄さん格の梶山には、もうひとふんばりしてほしいかな……。
ただし、この試合で勝利を収めることができたのは、神戸のほうもイマイチだったからであって、どんな相手に対しても今の東京のサッカーが通用するとは思えない。これが第一歩として、次の味スタでの試合(鹿島戦)までには、もう少し安定した戦いができるようにしてもらいたいものだ。

↑勝利の経験がチームを強くするはず
前半は、まるで守備確認をしているかのような慎重な戦いぶりで、シュートもほとんどなく、無失点だった以外にいいところはほとんどなかったような気がする。ゴール裏からは、前半から「シュート撃て!」コールが出るなど、なんだかビミョーな雰囲気……。
このイヤな流れを断ち切ってくれたのは、後半から登場した神戸の鈴木規郎選手だった(いやマジで)。観客はノリオへのブーイングと野次で盛り上がり、ノリオ選手もそれに応えて天然なプレーで魅了してくれたので、東京はひとつにまとまることができたのである……
な~んて書いてしまうと大げさなのだけど、とにかくそのくらい「ノリオ」で盛り上がった(それ以外では盛り上がりに欠けた)試合だったのだ。試合中は「ちょっといじりすぎでは!?」と思ったりもしたけれど、終了後は「ノリオ」コールや歌まで歌われて、やっぱりみんな彼が好きだったのね~と改めて懐かしく思ったりもして。
◆
試合終了後のお立ち台インタビューは、今野選手。
冗談の通じない今ちゃんに前日の代表戦について聞くという、配慮に欠けた質問はいかがなものかとも思うが、実に彼らしいいいコメントを聞かせてくれた。今ちゃんが正直に言うとおり、確かに「内容も良くなかった」試合だったけれど、とにかく勝てたことがいちばん。
相変わらず、ゴール裏の誘いには乗らずに逃げるように去っていった今ちゃん(このままずっとしないつもりなのか!?)。唯一のゴールをあげた大竹選手も「シャー!」はしなかった。「ゴール以外何もしなかった」というコメントからもうかがえるように、浮かれる気分にはなれないという気持ちの表われだったのかもしれない。
さて、来週はいったいどんな東京を見せてくれるのか。まったく予想できないところが、楽しみなようでもあり、怖いようでもある(「怖い」気持ちのほうが強いかも!?)、今年の城福東京なのである。
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