日本時間では7月18日朝(ドイツでは17日)のこの日の快挙は、信じられないくらいすばらしいできごと。試合も、脳がシビれるほど緊迫していて感動的だった。前年の男子のW杯決勝とは比べ物にならない緊張感。サッカーってこんなにおもしろいんだ!ということを再確認させてもらった。
「自分が生きているうちに、日本がW杯で優勝することはありえないだろう」と思っていたら、まさかまさかの優勝とは。FIFAの大会ならではの表彰式で盛大に舞う紙吹雪や、ブーイングを浴びながら登場するブラッターを見て、「ああ本当にこれはW杯なんだ!」と感動を新たにしてしまった。本当に、ほんとうにスゴいことだ。
ずっと劣勢の決勝戦で、2度追いついて同点にした展開。フジテレビの実況では「奇跡が起きた」と言っていたが、あれは「奇跡」ではない。彼女たちだからこそ可能だった「必然」だったような気がする。日本を突き放すことができない米国の選手が苛立ちの色を強めていくのに対して、なでしこたちの表情は落ち着いていて、あの逆境を楽しんでいるようにさえ見えたものだ。
そしてPK戦直前で見せた、あの笑顔。あの映像を見たときに「日本が勝てるかもしれない」と思ったなあ。「笑顔」という表情にはパワーがあるそうで、その表情をつくることでプラス思考になれたりするらしいが、極限の緊張を強いられるPKという場面でも、彼女たちはいたって平常心で戦えていたように思う。
偉業の後は例によってワイドショーなどが大騒ぎしているが、何だかそれさえも微笑ましく感じてしまう。この際だから、国民栄誉賞でも何でもやってくれ。そして、この感動を継続するための土台を、さらにしっかりつくっていかなくてはならない。
まさか自分が生きているうちに、FIFAの大会で日本が優勝するところを見られるなんて。何だか時間がたつごとに、しみじみと喜びが増していくようだ。ワールドカップでの優勝(なぜなでしこたちは「メダル」というのだろう?)って、五輪の金メダルよりスゴいことなんだよ。
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どこにも頓珍漢な人はいるもので、産経新聞の「主張」というところには「なでしこ世界一 興奮と感動を五輪招致に」なんて論説(?)が掲載されていた。なんというか、「はぁ?」と言いたくなるね。
招致するなら、女子ワールドカップでしょう! アジアでは中国で2回も開催されているが、優勝国である日本にはホストの権利もあれば義務だってあると思う。男子W杯や五輪招致に奔走するのもいいけど、女子W杯やユース年代の国際大会をもっと日本で開催してほしいよ。
2002年のW杯の時は「自分が生きているうちに日本でW杯が開催されることはないだろうから、頑張って見に行こう」と思っていたものだが、女子W杯という夢ができた今は、できれば生きているうちにもう一度、W杯が見られるといいな~と思ってしまうのだ。
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