
↑月と夜桜のコラボです
年に一度、わずか3時間だけ行なわれる野川の桜ライトアップ。もともとは照明会社「アーク・システム」さんの社内花見だったそうですが、それが評判になり、規模もここまで大きくなったのだそうです。
今年は、ライトアップの日程が告知されたのが前日。平日夜開催ということもあり、どのくらいの人出があるのか気になっていましたが、ふたを開けてみれば例年どおりの大混雑でした。幸い、早い時間帯に見に行ったので、人ごみを気にすることもなく、好きなように写真を撮ることができましたが……。
ここのライトアップの特徴は、花よりもはるか下にある河川敷から強力な光で照らし出すこと。公園などで見られる夜桜は、樹の横や上からの光で照らされることが多いのですが、下側から照らすことでより幻想的な雰囲気になるのですね。
歩きながら長い距離を楽しめること、ライティング技術の妙(本職ですもんね)はもちろんですが、わずか3時間しか行なわれないレアな部分も含めて、個人的には「日本一のライトアップ」ではないかと思っています(そんなにあちこちで見ているわけではありませんが)。
ということで、時系列順にご紹介。

↑18時5分
ライトアップのスタートは18時。この時期、18時はまだ夕方で、川原のナノハナもきれいに見えます。ずらっと並んだ照明が壮観。この強力な光源で、ソメイヨシノの並木を下からきれいに照らしてくれるのです。

↑18時8分
昨日の東京の日の入りは18時7分。日が沈むと急に暗くなってきます。空は紫色を溶かしたような色になり、薄桃色の桜が次第に浮かび上がってくるようです。月齢は11.5日。あと少しで満月という月を、桜の間から見ることもできました。

↑18時23分
闇はどんどん濃くなり、桜はさらに白く輝きはじめます。光に誘われた虫を追っているのか、コウモリたちが忙しく飛び交います。
昼間は20度以上あった気温も、この時間になるとだいぶ下がってきました。夕方からは風も強くなり、昼の服装では肌寒いほど。荷物になったけど厚着してきてよかった! 風に伴って桜吹雪がちらほらと舞うようにもなりました。まさにこの日が、ライトアップに最適の日だったのでしょう。

↑すでに葉っぱも出はじめています

↑18時36分
18時半をすぎるとあたりは夜の闇に包まれます。桜見物に訪れる人々も増え、しだいに自由に移動しづらくなってきました。桜が見渡せる橋の上は特に大混雑です。身体も冷えてきたことですし、このあたりで撤収を決定。
この日は、わが自転車師匠様宅に自転車を置かせていただきました。おかげで、歩いてじっくり桜を鑑賞し、写真を撮ることができたのです(ありがとうございました!)。
この大混雑では、たとえ押して歩くのであっても、自転車といっしょに移動するのは不可能(というか非常識)。川沿いに駐輪場はありましたが、スタンドナシの自転車がとめられるようなスペースではありませんでした。

大不況という折でもあり、もしかしたら今年は開催されないのかも!?とも思っていたのですが、アーク・システムさんや地元の皆さんのおかげで、こうしてすばらしい桜を見ることができました。春の宵に、わずか3時間だけ出現する幻想的な夜桜は、夢のような美しさ。このイベントが今後も長く続きますように。
◆
恒例だった春の「じんだいフェスタ」は、今年は規模を大幅縮小して開催されました。毎年行なわれていた東京の選手による桜の植樹イベントも、今年はなくなってしまってちょっと残念。でも、過去数年にわたって植えられた桜は、いずれ大きく育って見事な花を咲かせてくれることでしょう。クラブも同じように成長してくれることを祈ってやみません。
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