
↑スタジアム通りの桜はほとんど散ってしまった
ポジティブに書けばいいのか、ネガティブにグチればいいのか、非常に迷ってしまう試合内容だった。しばし考えたのだけど、やっぱり最初はポジティブにいこう。これでも一応、東京ファンの端くれだからね。
まずは、今季いちばん「見ていて楽しい」サッカーだったということ。少なくとも、前節の山形戦やナビスコの神戸戦のような「時間がたつのが遅くて、意識を失いそうなほど眠い」試合ではなかった。負けてはしまったけれど、惜しい場面もたくさんあったし、これなら一見さんでも「東京ってなかなかやるじゃない!」と思ってくれるんじゃないかな。
失点を2点で食い止めたのもよかった。前半15分までに2失点した時点では、大量失点も覚悟していた。開幕戦ではそうやってガラガラと崩れてしまったのだが、危ういながらも踏ん張って前半のうちに1点を返すことができた。これはたいした進歩だと思う。
惜しいシュートがいくつもあったことも、見ていて楽しかった理由のひとつ。「もしかしたら決まるかも」「追いつけるかも」というドキドキ感は、観客の気持ちを高揚させてくれる。特に後半は東京のペースの時間帯が長かったので、「互角な戦いでおもしろかった」という錯覚に陥りそうにもなった。
終わってみれば、両チームの差が明らかになった試合でもあった。点差はわずか1点で、拮抗していたようにも見えたけれど、「追いつけそうで追いつけない」部分が、実は決定的な差(個人能力、テクニック、戦術、選手間の意思統一 etc.)だったんじゃないかな……。
鹿島はいろいろな意味で大人で、東京はまだ子供だった、という言い方もできる。現状ではこれだけ差があるが、子供だけにまだまだ成長できるんだ!と開き直って頑張るしかない。
今季の東京は2点以上の得点をあげたことがない。2点目が獲れないのだから、2失点したら勝てないということになる。開始1分半での失点はあまりにも痛かった。味方の足にあたってコースが変わってしまったようだが、実に不運な失点だった。
15分の2失点目は、鹿島のルーキー大迫に決められてしまっただけに、ただただ悔しい失点。今後、ことあるごとにこの場面があちこちでリプレイされるのだろうと思うと、ますます悔しい。この場面に象徴されるように、人数で守っていてもあっさりシュートを打たれてしまうことが何度もあった。
城福監督が試合後に語っていたように、セットプレーを得点に結び付けられないのも大きな問題。セットプレーをチャンスにできれば、「2点目の壁」を崩すこともできるだろう。セットプレーでやられてばかりいて、自分たちのアドバンテージにならないようでは、「最少得点/大量失点」のリスクは未来永劫つきまとうことだろう。
メインスタンド観戦は涼しく快適だったのだが、選手たちはかなり暑かったに違いない。何度も給水していたし、試合終了の笛の瞬間には何人もの選手が膝に手をあてて疲労困憊の様子だったから。鹿島の選手たちも後半は運動量が落ちてきていただけに、チャンスがあったのかもしれないけど……。
献身的に90分走り続け、11分には惜しいシュートもあった羽生さん(アシストも!)が、個人的にはMOT(負けちゃったけど)。フリーキックという武器をもち、アグレッシブに攻めた大竹も良かった。ゴールゲッターとしての赤嶺は見事。守備に忙しいカボレには、FWとしての仕事をさせてあげたい……各選手への感想はこんなところ。
書いてみたら、思っていたよりもネガティブにならなかったかな。とにかく、またも3万人超の試合で負けてしまったことが本当に残念。「もう一度見に来てもいいかな」と思ってくれた人が、はたしてどのくらいいたのか……。

↑SA席にやってきたドロンパ
試合前には、プレミアリーグに昇格したバレー部の挨拶。バレーについては何も知らないし、実はそれほど興味もないのだが、「みんな背が高くていいなあ」と思った、とだけ書いておこう。東京の選手、本当に小柄な人ばっかりなんだもん。
東京ドロンパSA席に現わる!とのことで、自分の席で待っていたらいつまでたっても来ない(笑)。そうか、2階席には来ないのか!と気づいたのはしばらくたってからで、何とか写真だけは撮ってきました。
が、ワタクシはドロンパと写真を撮ったりハグされたりしたいのではなく、あくまでピッチ(の周囲)を歩いてゴール裏に手を振ったり、相手サポにいじられたりするドロンパが見たいので、その日が来るまではことあるごとに主張していくつもり。
強烈な紫外線にさらされないメインスタンドは意外といいかも!?と思った初めての試合。とりあえず1年間通して観戦してみて、来年のことを考えるとしよう。
◆
帰宅してからスカパーの録画を一部リプレイ。ハーフタイムの「商店会紹介リレー」は、何度かお邪魔したことのある「神金自転車商会」さんで、個人的に大いにウケた。負けゲームはすぐに消してしまうのだけど、今回は内容も悪くなかったし、これをとっておきたいので保存しちゃいそう。
店主さんが平松選手といっしょにタンデムで野川沿いを走っていたけど、東京都ではタンデムの公道走行は不可だったのでは? それとも「歩行者/自転車道」ならいいのかな? 平松選手、まだまだこれからなので頑張ってもらいたい!
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