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2014意見交換会@小平

年内に何とか更新~!ということで、12月21日に開催された小平での「意見交換会」のレポートです。

定員400人の「ルネこだいら」中ホールという会場で、集まったのは100人に満たないほど。男女比は印象で9:1、年齢層は高め……というか、昔からのSOCIOの人が多いんだろうな~という感じでした。

1時間という制限時間の中、最初の15分ほどは「2015年ビジョンについての評価/今後のビジョンについて」のアンケート結果の発表。多くの意見をまとめたものが箇条書きで映しだされ、社長が手際よく発表していきました。

残りの時間は、会場からの質疑応答。通常、この手のイベントでは「質疑応答」はオマケみたいなものなので、これをメインにもってくるとは意外でした。会場の雰囲気そのものがかなり緊張ぎみだったので、最初はなかなか質問も出ませんでしたが、慣れてくるにつれてしだいに意見も出るように。質問者はまず自分の名前を言ってから、質問します。何だか記者会見みたい^^;

というわけで、以下はレポート。もちろん録音は禁止なので、メモ書きをもとにしています。そのために不完全な部分もあるかと思いますので、現場にいらっしゃった人からの補足があれば教えてください。

まずは、「Jリーグベストイレブンに3人も選ばれたのに、順位が9位と低迷したことについて」。

社長は「順位についてはもちろん納得していない」と。でも、将来につながることとして「14試合負けがなかった」ことと、「クラブ史上最小失点」だったことを挙げました。ポポさんが監督だったころは守備練習をほとんどしていなかったことや、今は「全員で」走るようになったことに言及し、終盤の失速については代表メンバーの疲れ、夏の疲れが出たことなどが理由だったとしています(今後は「代表慣れ」していくので、疲れもなくなってくるだろうとのこと)。

また、Jリーグ全クラブのトップが反対しながらも採用せざるを得なかった「2ステージ制」については、「14戦負けなし」を達成した以上、「東京にとってメリットがある」ともおっしゃっていました。


以下は箇条書きで……。


*FC東京のブランド価値向上については、何をもって測っているのか。

ツイッターなどのフォロワー数、スタジアムの集客数、小平に来るファンの数(東京グッズを持たない女子高生武藤ファンの増加)などで把握している。


*今年の観客数はJリーグでは第2位となったが、これをどうとらえているか。

決して満足はしていない。当初の目標の「3万人」という数字は下げるべきではない。セレッソのフォルラン獲得というビジネスモデルは、成功させてほしかった。今は、日本人のトップの選手のほとんどが海外でプレーしているため、育成が急務となっている。東京では、U18の選手をユベントスの練習に参加させたり、パリ遠征をさせたりして、レベルの高いサッカーに触れさせ、成長させていこうとしてる。スタジアムのワンダーランド化も含め、さまざまな要素が動員に影響している(イケメンチラシ8000枚を配り、約100人来場したのは悪くない結果)。今後も上をめざしてやっていきたい。


*同じ敗戦にしても「出しきっていない感」があることについて。

東京は「仲よしクラブ」「厳しさがない」と言われていることは事実で、それを払拭するには、一朝一夕ではいかない。今はずいぶんよくなっているが、まだまだ途上だと思っている(「観客が入ると勝てない」「大事な試合だと勝てない」「相手チームが主力不在のときに限って勝てない」「相手チームの状況によって勝ち点をプレゼントしてしまう」等のことは、直接選手たちに言っているそうです^^;)


*トップチームとユースのサッカーに連動性があるかどうか。

ユースからトップまでの一貫したスタイルはできていると思う。トップチームの隣でユースが練習しているし、ユースの選手もトップの練習に参加している。外国人選手などのビッグネームも重要だが、基本は下から上がってくる選手。バルセロナのように「育成と勝利」が両立するようなクラブをめざし、「自分で見て考えて動く」ことができる、自立した選手の育成をめざしている。

「コーチング」とは、答えを与えないで考えさせること。U18の試合でも、具体的な指示を出さずに考えさせている。トップチームでも、当初マッシモの指示があまりに細かいので「教え過ぎなのでもっと考えさせるように」と言った。そうした結果、夏以降は選手間、監督ともコミュニケーションがよくなったと考えている。


*23区をどう考えるか。

Jリーグで、都道府県全域をホームとしているのはFC東京とヴェルディのみで、あまりにも広すぎる。セカンドチームをつくろうとしているのは、経営資源とするためもあるが、これをカバーするためでもある。今はJ3に22選抜チームがあるが、ここでは東京のサッカーはできない。「土曜の試合に出られなかったトップの選手+若手」でセカンドチームをつくり、たとえば江戸川や夢の島で試合をするような形を考えているが、今はまだ具体的にはなっていない。


*外国人の観客、海外への発信について。

英語のウェブサイトについては取り組もうとしている。アジア戦略なども重要だと認識しているが、まだ具体的なところまではいっていない。


*将来のファンになりうる子どもたちへのアピールについて。

小学校訪問は選手会の企画。現状では年1回なので増やしていきたいが、選手たちにもセカンドキャリアのための実習などの予定がいろいろあり、なかなか難しい部分がある。だが、子供たちへの訴求はもっとやっていきたい。


*ユニフォームがunbroになったことについて。

アディダスだった理由は、2大ブランドのひとつだったから。unbroは、こちらのアイデアを柔軟に受け入れて実行できるし、イベントなどにも積極的。今のタイミングが変革のときだと決断した。


以下は、時間が押していたこともあり、先に質問内容を聞いてから一気に答えるという形式になりました。全質問ではなく、一部のみレポートします。


*総合クラブ化について。
--今のところ、バレーボール以外には考えていない。


*認知度が低いことについて。どういうアピールをしているのか。
--スポーツ以外のジャンルのメディアにも出るように頑張っている。よしもとのイベントなど。


*初めて見に来た人がリピーターになれるような環境、インフラづくりについて。
--味スタの設備を変えるには億単位の金額がかかり、難しい部分がある。


*プロ野球の「高額ファンクラブ」に相当するものや、個人株主などの可能性について。
--株主については個人では難しい。


*西武線や西武ライオンズとのコラボについて。
--西武線沿線ではチラシ配りをしているが、西武線は埼玉に伸びているのがネック。プロ野球チームとのコラボについては、すでにヤクルトと行なっているので他球団とは難しい。西武線沿線駅に浦和のポスターが貼られた際には、社長から西武鉄道社長にクレームを入れた(同様のことがあったらどんどん指摘してほしい)。


*味スタの大型ビジョンで次試合の重要性をアピールするなど、もっと有効に使ってほしい(土屋礼央さんからの意見)
--たいへんいいアイデアだが、映像をつくるのにも金がかかる(自分がナレーションをやってもいいと土屋さんからアピール)。
また、この会場の雰囲気が硬すぎるので、音楽を流すなどの雰囲気作りをするべきという意見が、土屋礼央さんからありました(「かける音楽はやはり土屋さんのですよね」と社長が返し、硬かった会場の雰囲気が和らいだ感が)。


*小平グランドの見学の環境(椅子や屋根など)がもう少し改善されないか?
--その土地の用途が決まっているため、建ぺい率などの問題で、これ以上は物置ひとつ置くことができないのが現状。


*2015年の成績目標は?
--「言わない者は獲れない」と思っているので、できれば3冠、そしてACL、CWCをめざしたい。2年前にACLに出たことは大きな自信になっている。金額的には赤字だったが、今年はACLに出るチームには補填もあるし、出場できたら日本のよさをぶつけるサッカーをしていきたい。



会は、予定時間を30分オーバーして終了。終わったあとは、もちろん社長が握手でお見送りでした。

SOCIOは1万人近くもいるので本当にいろいろなひとがいると思います。でも、あのしちめんどくさい(笑)アンケートに答えて、年末の日曜の夜にわざわざ小平くんだりまでやってくるひとは、その中でも特にまじめに東京のことを考えているひとたちだと思います(わたしは「今度こそブログを再開させよう」という目的で行ったわけですが^^;)。

たとえば今年はじめのセレッソみたいな「ビックリするような補強」は東京にはないでしょうし、これからも「まじめに地味にコツコツと」というのが東京のカラーなんだろうなとも感じましたね。だから、急に強くなることも、突出したFWが大活躍することもなさそうだけど……。

社長のお話については、新潟戦の際に行なわれた人権講習会の「開始前トーク」で聞いたことといくつかかぶる部分がありました。あのときは「観客が多いと負けると言われているが4月のセレッソ戦では勝てたので、どんどんよくなってきている。今日も「ACLの可能性がある限りは頑張る」と選手皆が言っている」というので期待していたのに、結果は「1-3」で、内容も今季最低ランク……^^; 檄を飛ばせば勝てるものではないのだな~と改めて思ったものでした^^;

だから何なのだといえば、今後もいろいろ思い通りにならないことのほうが多いだろうけれど、信じて進むしかないのだろうな~ということで^^;

いささか支離滅裂となりましたが、わたしも「自分の興味が続く限りは」FC東京を応援していくと思います。SOCIOも更新したことですし。でも、いまはどちらかというと、ドロンパのほうが大事かな(笑)。
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