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牧野記念庭園

4月のはじめ、練馬区の「牧野記念庭園」へ行ってきました。

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↑ステキに逆光(笑)


ここは、世界的植物学者・牧野富太郎が、大正15年から昭和32年に没するまで暮らしたところ。昭和33年からは練馬区の施設「牧野記念庭園」として一般公開されています。

このたび補修工事が行なわれることになり、5月1日から翌年夏までの休園が決定。見に行くなら今しかない! 桜も咲いてるだろうし……と、4月の上旬に、クロスバイクを漕ぎ漕ぎ、大泉学園まで行ってきたのでした。

ルートは、いつものように黒目川をポタポタと下流へ向かい、新座市まで行ったら練馬方面へ……というもの。大泉学園通りはソメイヨシノの並木道になっていて満開だったのですが、牧野庭園の桜はまだ2、3分咲きでした。


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↑牧野富太郎博士はこんなお顔


にわか植物好きにとっては、牧野富太郎博士の名前はなじみぶかいものです。こちらの庭園には、博士がみずから集めたものも含め、約340種類の草木類が植栽されています。それぞれに名札がつけられているのも、植物初心者にとってはうれしい気遣いです。


園内には、牧野博士が作った標本や愛用の日用品などが展示された「陳列室」や、亡くなるときまで使っていた書斎がそのままの形で保存されています。


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↑書斎のようす

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↑資料の展示はこの建物の中

書斎の外側に掲げられていた直筆の看板「学問は底の知れざる技藝也」という言葉をかみしめながら、展示を見ていきました。


博士の故郷・高知県の仙台屋で発見されたという「センダイヤザクラ」は五分咲きくらいでした。ヤマザクラの系統で、開花時期はソメイヨシノよりも1週間ほど遅いそうです。成木は日本に数少なく、この庭園内の木が国内ではいちばん大木といわれているそうです。


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↑センダイヤザクラ


……というのも、解説文を読まなくてはわからないことで、フツーに見ていたら「ヤマザクラかな?」くらいで終わってしまいそうですが。

ふだんは広大な公園にばかり行っているので、こぢんまりとした小さな施設にも思えますが、さまざまに学ぶことができる奥の深い庭園なのでした。今月いっぱいで公開はいったん終了となり、来年の夏まで見られませんので、興味のあるかたはぜひ今のうちにどうぞ。


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↑やはり撮っておかなくては


せっかくめったに来ない23区までやってきたので、大泉学園駅前にできたという有名な看板も撮ってきました。今度は上井草駅にも行ってみるかな(笑)。


牧野記念庭園

練馬区東大泉6-34-4
(西武池袋千大泉学園駅南口より徒歩5分)
入園無料 9:00~17:00
毎週火曜休園

*改修工事のため、平成21年5月1日より翌年夏ごろまで休園



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コメント

逆光は勝利?
みいこさんの「自転車で教養」シリーズが続きますね。
おかげで牧野博士の生き様を少し知りました。
小学校中退で実家の財力を注ぎ込んで研究するなど趣味が高じて日本の植物学の第一人者になってしまうあたりがマニアの心をくすぐりますね。
何かを残したいという人間の自己実現欲求を満たした人を絵に描いたような生き方の人だと思いました。
nekki5149さま
nekki5149さん、コメントありがとうございます。

牧野博士、幼少のころにご両親を亡くして、いろいろ苦労されたようですね。手描きの植物画は本当にすばらしく見入ってしまいました。

「自転車で教養」シリーズ、実はあまり実になっていないのが困ったところです。

行ってみたい!
こんばんは~。
植物好きです。興味あります。生まれは練馬区です。(小さな時に引っ越しましたが・・・)
行ってみたいな~。メーテルさんもいるみたいだし。
でも、タイムリミット迫りすぎで、残念ですが今回は見送りですかね・・・。
「自転車で教養」楽しみにしてます^^
ハルルさま
ハルルさん、コメントありがとうございます。

練馬区ご出身だったのですね! 西武線沿線住民としては一気に親近感が(笑)。

「自転車で教養」シリーズ、ちっとも身になっていないような気がしますが、企画をいろいろたてるのは楽しいものです。あちこちの郷土館めぐりもおもしろいかな~と思っています。

自慢は牧野先生ご訪問
ぼくの実家は愛媛ですが、祖母の実家に牧野富太郎先生が訪ねてきてくれたことが自慢で、子供の頃、よく聞かされました。
女学校の校長をしていたおじさん(母の育て親)が地元の植物標本コレクターでして、それを高知にお住まいの牧野先生がわざわざ見に来てくれたと、それはそれは自慢で、聞き上手な小学生のぼくに夏休みの宿題の植物標本を勝手に作ってくれました。
でも、すごくマニアックで、イネ科の植物や雑草類の標本ばかり。
小学校の先生に「だれにつくってもらったのかな?」と、皮肉を言われ、赤面した思い出があります。

なお、大分は満喫しました。
どんな勝ち方でも、勝利は勝利。高山レフリーを味方につけ、外しまくるゴールもちゃんとPKをいただきごっつぁんゴール。

銅像といえば、ぼくは竹田の原城を訪ね、滝廉太郎の銅像を撮影しましたよ。今回が今までで最高の大分遠征でした。
くらわばさま
くらわばさん、コメントありがとうございます。大分からおかえりなさいませ。

牧野博士の標本やスケッチなどを見学しましたが、どれも細密なもので実にすばらしかったです。間接的であれ、くらわばさんともご縁があったとは意外や意外、不思議なご縁です。

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