2試合連続でハデな逆転負けを喫してきた千葉に、若手中心のメンバーで、しかもフクアリで勝利できたことは非常に喜ばしい。万が一、悪い結果にでもなったら、千葉に対して「苦手意識」などという余計な感情をもちかねない。ナビスコだろうと何だろうと、この試合にはどうしても勝ってほしかった(「負けない」じゃなくて「勝利」を!)
結果には本当に満足しているが(現地で見た人がうらやましい!)、「勝ち方」は例によって本当に危なっかしかった。特に後半は、「2度あることは3度ある」になってしまうのではないかとヤキモキ。おまけに、TVの実況まで「このカードは何が起こるかわかりません」とあおっているし……。
前半を0-1で終わらせたとき、このまま逃げ切れると楽観していたファンはほとんどいなかっただろう。試合はその通り、後半が勝負となった。後半になって放り込まれてピンチ!とか、怖いのは巻だけ!とか、以前も経験しているのに、同じように苦戦するのも問題だと思うけど。
追加点はほしかったが、「イチゼロ」で勝てたのは本当に良かった。なかなか得点できなくても、失点さえしなければ勝てるのだ。あせらなくても得点力はついてくるはず。それまでは無失点を心がけて、少しでも勝ち点を伸ばしていってほしい。
高卒ルーキーの田邉、ユース出身の2年目の椋原が右サイドに配置され、もはやレギュラーの貫禄を見せるようになった米本も出場と、スタメンには3人の10代の選手を起用。注目を集める彼らとは反対に、地道にチームを支える金沢もすばらしかった。若手とベテランが支えあってこそ、いいチームになるんだよね。
ここ数試合、チームの調子は右上がりになっているし、結果を反映して雰囲気も良くなっていたようだ。そのせいか、このゲームも安心して見ることができた。「気分」や「ムード」といった要素には何の明確な根拠がないけれど、明らかにチームやファンに影響を与え、結果を左右してしまうものなのだ。
個人的にMOTを選ぶとすれば、平山かな。すばらしいパスをいくつも出していたし、ボスナーをはねかえす強さも見せていたし、運動量も多かった。
今ちゃんはイキイキとしていたし、米本選手はいつもながらにすばらしく、田邉選手のプレーは「もっと良くなるはず」と期待を抱かせてくれた。悪夢の再現に至らなかったのは、権田選手のおかげだしね。チームとしての完成度はともかくとして、チームからは「希望」が感じられたよ。
7チームで争う今年のグループリーグは、思っていたよりも苛酷なレギュレーションだ。連敗でもしたら、残りの試合は「ただの消化試合」にもなりかねない。第2節終了時では、リーグ戦と同様に「どこが勝ち抜いてもおかしくない」ような順位だったが、終わってみれば第2位に。
若手を使っていけるめどがついたことと、疲労がたまったメンバーに休みを与えられたことなど、この試合の勝利の異議は非常に大きい。この流れをそのままに、日曜日の多摩川クラシコ(奇しくも、インフルエンザクラシコに!?)につなげていきたいものだ。
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