
↑10分間に3失点
この日の天気と同じく、東京ファンにとっては、晴れたり曇ったり土砂降りだったり……とさまざまな気分に浸ることになった一戦だった。
石川の2得点目までは、パーフェクトなゲームだったと思う。攻撃力に優れた川崎相手なのだから、しっかり守って数少ないチャンスを生かしてほしいと願っていたのだが、その通りのゲーム展開だった。1-0でリードした時は、1-0でいいから勝ってほしかったのだが……。
崩れてしまったきっかけは、いうまでもなくPKとブルーノの一発退場だった。だが、これでもスコアは2-1。そのまま切り替えて、10人で守ることができれば勝てたのだろうが、そこから10分のあいだに2失点を喫し、東京は2-3で敗北してしまった。
自滅の理由のひとつとして気になるのが、選手交代。後半から羽生選手がいなくなり(怪我?)、ブルーノが退場してからは石川に代えて茂庭を投入。これで、ピッチには「キャプテンシーをもてる選手」がいなくなってしまう。
それぞれは優れた能力をもっているのだが、誰かにまとめてもらわないとゆらゆらと方向性が定まらないのが東京の選手たちの特徴。キャプテンマークは長友が巻いていたが、実質的なキャプテンたりうることもなく、核を失ったチームが勝ち点をあげる可能性はほとんどないように見えた。
もちろん、ゲーム内容は悲観すべきものではないし、ブーイングすべき内容でもなかった。それでも、この「踏ん張りきれないメンタリティ」というものは、今後東京にとって大きな枷となってくるのではないか……という悪い予感は拭えないのだ。
印象的な選手は、今回も平山。ナオの得点のアシストも彼だったし、すばらしいスルーパスを何本も出していた。そろそろ、彼の頑張りをゴールという形で報いたいと思うのだが……。
怪我から復帰した石川もすばらしかった。東京スカパラダイスオーケストラによるナオの応援歌の生演奏&ナオゴールと、勝利へのシナリオは完璧だったと思ったのだけど……。チームトップの得点王(6点)にもかかわらず、ハットトリックをした試合以外は負けているなんて(しかも、うち2試合は逆転負け)、あまりにも不憫である。次の得点の際には、ぜひチームの勝利で祝いたいものだ。

↑スカパラライブ。熱演に勝利で応えられず申し訳ない
東京スカパラダイスオーケストラの演奏もすばらしかった。実をいうと、自宅を出る前は「川崎のほうが攻撃力があるし、どうにも不利だよな~」とどんよりしていたのだが、彼らのパフォーマンスを見ることができて勇気百倍になったものだ(で、途中まではその通りだったのだけど……)。
特に、3曲目のユルネバは感動的ですらあった(川崎サポがスカパラの演奏を妨害したのは不快きわまりなし。ふだんのユルネバを妨害するのとはわけが違うし、プロに対して失礼でしょう)……が、その直後にいつものイントロが流れはじめたのにはガックリ。せっかく盛り上がっていたのに、水を差されたような気分になった。思えば、このあたりからどこか調子が狂っていたのかもね
ともかく、両クラブの尽力もあって、「多摩川クラシコ」というカードが「盛り上がるゲーム」として認知されつつあるのは喜ばしいことだ。第三者からみれば、内容もドラマチックでおもしろいかもしれないしね(とほほ……)。今回は負けてしまったが、8月には第2戦がある。等々力ではぜひリベンジしたいものだ。
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